心の病を描く難しさ…「Dr.倫太郎」第9話、最終話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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何度もリタイアしかけながらも何とか最後まで見続けることができました。







お恥ずかしいことにスタート前は、裏の「心がポキっとね」とハイレベルな戦いになると散々煽ってしまいましたが、






蓋をあけたらどちらも期待を下回る作品で、失望感にさいなまれながらそれでも最後まで見届けたのでした。






この記事は10日放送の第9話と17日放送の最終回をまとめての記事です。





日本テレビ  水曜22時
「Dr.倫太郎」第9話、最終話


主演…堺雅人
脚本…中園ミホ
演出…水田伸生




最後まで見て感じたことは、同じ中園ミホ脚本の「ドクターX」と比べて、心の病気を治すスーパードクターを連ドラで描くというのは難しいことだなと思わずにはいられませんでした。






まず外科と違って手術すれば治るというものではないというところ。それでもこのドラマは1話ずつ何らかの患者を出す努力を続けてきました。





しかし、原作があるわけではなく準備不足の粗さを感じさせましたし、





心療カウンセリングだけでは持たないからと懸念してか、大学病院内の人間関係や二重人格のヒロイン夢乃(蒼井優)と倫太郎の関係やらを盛り込んで、




キャストがゴチャゴチャ出ていて、散漫な印象を与えることになってしまいました。




後半は夢乃のパートを重く扱い見ごたえはありましたが、毎度同じ繰り返しにもなり、だんだん辟易としてきました。





終盤の2話は倫太郎と夢乃の恋愛ムードが高まりましたが、そこにあまり興味のない私めは乗りきれないまま見ていました。




最終回、涙ながらに夢乃は母親(高畑淳子)に長年言えなかった思いを語り、遂に母親につきまとわれずに済んだようですが、




ホントにあの母親が改心したかはよく分かりませんでした、





最終回は円能寺(小日向文世)の心の闇が分かり、そちらの方が小日向の顔をピクピクさせての好演で見ごたえがありました。





このドラマ、キャストの演技力の高さは評価できましたが、脚本の弱さが最後までついて回り、残念な作品となりました。





第9話は…3   最終回は…4   でした。