ドラマミタローの春ドラマアカデミー賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「天皇の料理番」がようやく終わりましたので保留になっていた春ドラマアカデミー賞を発表したいと思います。





私めが春ドラマで最終回まで見たのは以下の作品です。


「ようこそ、わが家へ」

「マザー・ゲーム」

「Dr.倫太郎」

「心がポキッとね」

「アイムホーム」

「ヤメゴク」

「三匹のおっさん2」

「アルジャーノンに花束を」

「ドS刑事」

「天皇の料理番」



リタイアした作品が多く10本でした。

以上10本を対象に選ぶ賞は以下の通り。



最優秀新人賞

最優秀主題歌賞

最優秀脚本賞

最優秀演出賞

最優秀助演女優賞

最優秀助演男優賞

最優秀主演女優賞

最優秀主演男優賞

最優秀作品賞






まずは…



最優秀新人賞



「ヤメゴク~ヤクザやめていただきます~」

金すんら



「ヤメゴク」で遠藤憲一演じる橘組長の片腕の水田を独特の存在感で演じて目を引きました。




この人誰なんだろうと調べたら2年前まで劇団四季に所属していた役者さんだと分かりました。

よく見つけてきたなというはまり役で、今後どんな役を演じてくれるか楽しみです。






続いて…最優秀主題歌賞




「天皇の料理番」主題歌


「夢見る人」 さだまさし





♪ゆくり~なく~ ってこのエンディングテーマが流れ出す頃には何度涙腺がゆるゆるだったことでしょう。





最初の頃はさだまさしの顔が浮かんで抵抗を感じたのに、そんな抵抗はどこへやら消えてしまいました。

ドラマを締めくくるのにぴったりなつつましくも心揺さぶる名曲でしたね。








続いて…最優秀脚本賞






「天皇の料理番」

森下佳子







こちらはダントツの受賞ですね。すばらしい脚本だったと思います。

あざとくなく感動へ、そして涙へと視聴者を導いていく構成の妙。






脚本家の意図を感じると、とかく視聴者はさめてしまうものですが、そんなところは微塵もなく、描くところと描かず省略するところの取捨選択にも卓越したものがありました。







これだけクオリティーが高いならぜひ2クールでやって欲しかったなとも思いましたが、それが残念でしたね。







「JIN-仁」の時もそうでしたが、早い段階から脚本作りに入り、全体を組み立てながら作っていくという丁寧なやり方を今回もしているはずなので、連続ドラマの妙味ともいえる連続性(たとえば俊子の鈴のような)が随所に見られて、それがまたボディーブロー的にのちのちきいてきて感動につながる…






という仕組みになっていました。こういう脚本というのはなかなか今は見受けられません。

非常に時間と手間がかかる作業ですからね。

脚本家のそんな努力の積み重ねが良く分かる名作だったと思います。








最優秀演出賞…





「天皇の料理番」

平川雄一朗、山室大輔、中前勇児、岡本伸吾





全12話でその内3分の2の8話を平川雄一朗が演出、あとの4話を残り3人が分担しました。






しかし、「ヤメゴク」で堤幸彦が演出する回と、その他の演出家の回とではクオリティーに差が見受けられたのと違って、






こちらは統一感の取れた演出で気にはなりませんでした。

平川演出はとにかく音楽による盛り上げ方の上手さがあるんですが、そのイズムは継承され、どの回も泣かせ方が上手かったと思います。







またこのチームで秀作を作って欲しいものです。