このドラマはクズなニートに成り果てたひろし(松山ケンイチ)がまわりの人々の支えで真っ当になっていく…というものであるわけですが、
そう簡単に真っ当になられても困るわけで、せっかくゴリラパン工場で働くことになったひろしでしたが…
日本テレビ 土曜21時
「ど根性ガエル」第3話
主演…松山ケンイチ
脚本…岡田恵和
演出…狩山俊輔
このドラマが視聴率が落ちている原因の1つは、あまりにひろしのクズっぷりがスゴすぎて、視聴者の反感を買ってしまっているということなのでは…と今回見て思ってしまいました。
ひろしにもクズなりに考えはあって、今回なら母ちゃん(薬師丸ひろ子)に財布を買ってあげようと頑張って、それを渡すシーンとかいいんですけどね…
せっかく開いてくれた就職祝いの場を台無しにするシーンとか、あまりにひどくて、
また松山ケンイチの演技に迫力があるのでなおさらで…
見ている方が引くんですよね。
もうちょっとそのへんをセーブした方がよいのではないでしょうか?
「天皇の料理番」の篤蔵も自分勝手だったり、直情すぎたりとダメ人間でしたが、そのへんの抑制というか、バランスをうまくやっていました。
「天皇の料理番」の俊子や周太郎が同情を買うもうけ役になったように、母ちゃんや死期が近いのを隠しているぴょん吉(声=満島ひかり)、そして意外にイイやつでしっかりした考えを持っているゴリライモ(新井浩文)はどんどんイイ役になっています。
惜しいんですよね。もう視聴率は気にせず堂々と世界観を貫いては欲しいんですが、
もう少しひろしを愛すべき人物にしてもらいたいです。
今回の評価は…