ややこしくすればいいわけでは…「刑事7人」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回もまた違う脚本家で、これで4人目。これだけ脚本家がコロコロ変わったら、作品に統一感が出ないのは仕方のないこと。






しかも、今回の脚本家は頑張る方向性が違っていて、そこまで犯人は誰か?自首した男(でんでん)はなぜ罪をかぶったかをややこしくしなくてもいいのにと思ってしまいました。






テレビ朝日  水曜21時
「刑事7人」 第7話

主演…東山紀之
脚本…伊藤洋子
演出…新村良二




とにかく、これだけは言えますね。
キャスティングの段階で熟練のメンバーを揃えたのなら、彼らの実力をいかんなく発揮させるだけの熟達した脚本が用意されるべきなんです。





それぞれのキャラクターを立たせると言っても、そこに刑事としての優れた部分が無いといけないのに、





高嶋政宏演じる沙村はただの単細胞みたいにされて、班をまとめるリーダーに足るスゴさは無いし、


鈴木浩介演じる永沢はブツブツ皮肉を言うぐらいで、元サラリーマンだった異色の経歴は一向に活かされないまま。



倉科カナ演じる環はどんどんSキャラになっていくばかりで、紅一点の意味合いがあまり捜査に活かされないまま。




吉田鋼太郎演じる片桐係長も、回によって捜査に積極的だったり傍観的だったりマチマチで、キャラクターに一貫性無し。




どうも、人物描写が浅くて、もっと主人公の天樹(東山紀之)と捜査に関してぶつかり合いがあっていいのに、





天樹がただ細かいところにこだわって推理するにすぎないのです。





そんな物足りなさは今回もあって、せっかくでんでんの好演で天樹とのやりとりは良かったのに、





ストーリーをややこしくする苦心ばかり感じられる脚本でしかありませんでした。




死ぬ前に人のためになりたい…という孤独な男の悲哀はもっと出せたと思うんですがね。





今回の評価は…3