現実の国会に幻滅した夜に…「民王」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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皮肉なことに、このドラマが最終回を迎えた夜に、現実社会の日本では、「民の王」であるべき人は、国民の声に耳を傾けず、その信を問うこともなく、







自らの思い通りに「数の力」で安保法案を強引に成立させてしまいました。

ドラマの中の泰山(遠藤憲一)のようにテレビのリモコンで安倍さんも、国民の審判を受けさせられたらいいのに…と思いながら、録画したこの作品を見ました。







テレビ朝日 金曜23時15分

「民王」 最終回


主演…遠藤憲一、菅田将暉

脚本…西荻弓絵

演出…木村ひさし






武藤親子と蔵本親子の入れ替わりを画策した黒幕は城山副総裁(西田敏行)で、城山は新党を立ち上げ、泰山の民政党から議員をどんどん引き込み、野党とも手を結んで、泰山を総理からひきずりおろそうとします。






最終回は城山を演じる西田敏行が憎々しさを全開で、鼻持ちならない昔ながらの腹黒政治家をたっぷり演じてくれたおかげで、見ごたえたっぷりの最終回になりました。







シリアスとコミカルをないまぜにして、しかも絶妙のバランスで自在に演じるベテラン西田の演技は、まさにお手本と言ってよい名演でした。






とはいえ、遠藤憲一も菅田将暉も金田明夫も高橋一生も、西田に食われることなく、それぞれ個性を十二分に発揮して、相乗効果となっており、今回で終わってしまうのがもったいないと思えるほどでした。







予想通り、貝原はわざと裏切ったふりをしていたのでしたね。泰山に喜びを告げ抱き合うシーンはいいシーンでした。






新田くん(山内圭哉)のおじいさん変装にも笑いましたし、泰山の妻(峯村リエ)の鬼になるシーンもおかしかった…。







脇のキャラ1人1人が愛すべきキャラになっていて、内容的に成功した作品ってそうなんだよな~と改めて感心しました。







続編がありげな思わせぶりな終わり方でしたが、どんな形であれまた見たいと思います。

これだけのメンバーの中で、演じきった菅田将暉の今後の活躍がますます楽しみになりました。







今回の評価は…4