満足度5位の作品は同ポイントで2本あります。
5位
天海祐希主演
「偽装の夫婦」
→3.70
脚本の遊川和彦がなぜ取り扱いをデリケートにすべき同性愛を入れ込んできたのか?
しかもゲイもレズも…って。
そこまで果敢にチャレンジしなくても、このドラマは十分見ごたえのあるものになったはずなのに、どうも脚本に納得がいきませんでした。
しかし、キャストは天海祐希をはじめ脇役陣も好演しており、見ごたえがあっただけに惜しまれます。
5位タイ
西島秀俊主演
「無痛~診える眼~」
→3.70
水曜22時の同じ枠の2作品が同じ評価となりました。視聴率はだいぶ違いましたけどね。
こちらは記事に書いたように4人もの脚本家が交替で書いたのがネックでした。
人物描写にばらつきがあり、深まらなかったためにせっかくのキャスト陣の好演も活かされませんでした。
続いて、3位も同ポイントで2作品あります。
3位
濱田岳主演
「釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助~」
→3.75
ストレスなく楽しんで見られる…それが何よりの作品でした。
濱田岳はじめ、キャストがみなイキイキと自分のキャラクターを演じていました。
シリーズ化してまた見たいです。
3位タイ
錦戸亮主演
「サムライせんせい」
→3.75
またタイムスリップかと、当初は関心が持てませんでしたが、回を追って武市半平太という実在の主人公が魅力的になっていきました。
やっと面白くなってきたのに終わってしまい、続編を見たくなる作品に最終的にはなりました。
2位
オダギリジョー主演
「おかしの家」
→3.78
愛すべき人物たちの愛すべき物語でした。
説明過多にならず人生の深い部分を感じさせてくれるドラマ。
今のドラマが失ったものがそこにはあり、こんなドラマが深夜でいいので、これからもあって欲しいと思わずにはいられませんでした。
そして満足度ランキング1位、秋ドラマアカデミー賞最優秀作品賞に輝いたのは…
綾野剛主演
「コウノドリ」
→4.20
めったに出さないことにしている5点評価を2回出した作品でした。
単に出産のみならず、不妊外来や新生児科も含めた周産期医療を、丹念なリサーチや緻密な監修の上にきちんと描いたスタッフの労力に敬服しました。
出産にまつわるいろんなことを今回のドラマで知ることができました。
エピソードを盛り込みすぎず、レギュラーのキャストをうまくからめながら群像劇を構築していった脚本も見事でしたし、
その脚本をきちんとキャストにリアルに演じさせた演出も見事でした。
演者、脚本、演出が三拍子そろった希有な作品になりました。
来年もこんな作品が1本でも多く見たいです。