この金曜23時15分の枠って、秋クールは江戸時代からのタイムスリップ、夏クールは父親と息子の入れ替わり、とこのところファンタジーとも言える非現実的な話が続いているんですが、
今クールも65歳の女性が20歳に若返ってしまう…というやはりファンタジックなお話。
その設定をどう面白く見せるかが作品の成否につながるわけで…
テレビ朝日 金曜23時15分
「スミカスミレ~45歳若返った女~」 第1話
主演…桐谷美玲
脚本…古谷和尚
演出…今井和久
…で、初回を見たわけですが、想像したより面白くなかったです、はっきり言って。
これって面白くなるのかな~としか思えませんでした。
まず何が面白くないかと言って、65歳のオバサンが外見だけ20歳の女子大生になってしまう…という設定がうまく笑いに転化できていない…
これは脚本と演出の落ち度ですね。
桐谷美玲が演じる女子大生のすみれに65歳の澄(松坂慶子)の片鱗がうかがえる要素をもっと盛り込まないと…
口調がバカ丁寧だとか、着ている服が地味だとか、では面白くなりようがありません。
大体、この澄って人、世の中に疎すぎますよね。
65歳でも今の女性はもっと活発で、世の中に詳しいので、この澄という人がウソくさく見えてしまうのもネックです。
もっと八千草薫さんぐらいのおばあさんが女子大生になるなら面白くなりそうですけどね。
松坂慶子と桐谷美玲のギャップが体型以外は微妙というのがネックだと思います。
ちょっと様子見しますが、あまり期待できそうにありません。
「美女と男子」で注目した町田啓太や、「下町ロケット」で注目した竹内涼真、「ゴーストライター」で好演した高杉真宙ら、今年注目の若手が出てはいるんですがね。
特に町田啓太は「美女と男子」で見せた仏頂面キャラから一転、ニコニコ王子様キャラを演じていて、違った一面を見せてくれてはいるんですが…
「サムライせんせい」のようにだんだん面白くなっていくことを期待しておきます。
今回の評価は…