信長が死に、本来の領地に戻り、今後の織田家について決める清洲会議に出たい滝川一益(段田安則)
毛利との戦いを早々に切り上げ引き返した秀吉(小日向文世)とは対照的に、遠い上野国にいた一益は結局清洲会議にも間に合わず、織田家臣団の中での勢力を落としてしまいます。
歴史好きの三谷幸喜はこの滝川一益に関心を持ったようで、自身が監督した映画「清洲会議」でも必死に戻る一益がコミカルに描かれています。…で、このドラマでは。
NHK 日曜21時
「真田丸」第7話
主演…堺雅人
脚本…三谷幸喜
演出…田中正
昌幸(草刈正雄)は一益に母親とり(草笛光子)に人質を差しだし、恭順の意を表しながら、裏では元々真田家の城だった沼田城や岩櫃城を攻めて奪い返そうとします。
しかし、いざ本国へ戻ることになり、一益は昌幸に城を返すと言ってくれるのです。
意外と一益、いい人だったんですね。
困ったのは昌幸で策士策におぼれるとはこのこと、信繁(堺雅人)にとりを奪い返しに行かせましたが、奪還は失敗、
城を攻められたと知った一益は怒って信繁も人質にして連れて行きます。
怒って殺しちゃってもいいのに、それをしなかったんですから、いい人だったんですね、一益。
…で、木曽を通過する時におとなしく通過させてもらう条件で、連れている人質を木曽義昌(石井愃一)に差しだします。
今回は旧知の仲でとりに頭が上がらない木曽義昌とのやりとりや、不甲斐ない信繁を叱るきり(長澤まさみ)やら、三谷幸喜らしさがだいぶでてきて、
普通の大河ドラマとは一線を画す個性的なものになってきました。
私めとしては歓迎ですが、頭の硬い大河ドラマファンは気にくわないんでしょうね。
昌幸が落ち込む信繁に兄との違いを話して、自信を取り戻させ、次の策略の駒に使うくだりは、さすが昌幸!と嬉しくなりました。
しかし、さえない主人公ですね、今のところ。
今回の評価は…