今年もいろいろな連ドラがありましたが、今のドラマは視聴率が取れないという風潮をくつがえす出来事がありました。
やっとタイムシフト視聴率、つまり録画したものを再生して見た視聴率も調査しするようになり、リアルタイム視聴の「視聴率」と録画再生の「タイムシフト視聴率」を足して、どちらも見た重複を引いた「総合視聴率」なるものが分かるようになったのです。
それによれば、連ドラは他ジャンルに比べて突出してタイムシフト視聴率が高く、それを足した総合視聴率は番組によってはリアルタイムの「視聴率」の倍近くになっていることが判明したのです。
これは視聴者の中に、ドラマは録画して見るものという習慣がいかに定着しているかということです。
最近はそれに加えて見逃し配信もありますしね。
なので、これから今年の連ドラの平均視聴率のトップ30の作品を発表していきますが、数字は低くても、さほど嘆かなくてもいいんだとということをふまえつつご覧ください。
ただ、それでもリアルタイムで見るモチベーションを視聴者に広める作品は、それだけ作品に力があるわけで、トップ10にはそんな作品が多く見受けられます。
では、まず30位から21位まで一気にご紹介します。
(なお、このデータはネット上の「ドラマ視聴率速報」というブログを引用させていただいています。2クール以上のドラマ、深夜ドラマは除外されています。数字は関東地区のものです)
30位
藤原竜也主演
「そして、誰もいなくなった」 8.12%
29位
伊藤英明主演
「僕のヤバイ妻」 8.17%
28位
山田涼介主演
「カインとアベル」 8.21%
27位
唐沢寿明、窪田正孝主演
「ラストコップ」 8.30%
26位
岡田将生主演
「ゆとりですがなにか」 8.41%
25位
福山雅治主演
「ラヴソング」 8.43%
24位
斎藤工主演
「臨床犯罪学者 火村英生の推理」 8.78%
23位
桐谷美玲主演
「好きな人がいること」 8.91%
22位
香取慎吾主演
「家族ノカタチ」 8.98%
21位
中谷美紀主演
「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」 8.99%
21~30位は8%台の作品がずらっと並びましたが、フジテレビの月曜21時、いわゆる月9の作品が3本、日本テレビの日曜22時30分の作品が3本、それぞれ入っています。
月9は特に平均ワーストを塗り替えた作品が2本。来年は更に下がる可能性は大ですね。
フジテレビドラマの低迷は続きそうです。
続いて、20位から16位までの作品。
20位
深田恭子主演
「ダメな私に恋してください」 9.47%
19位
堀北真希主演
「ヒガンバナ」 9.59%
18位
有村架純、高良健吾主演
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」 9.69%
17位
長瀬智也主演
「フラジャイル」 9.77%
16位
尾野真千子主演
「はじめまして、愛しています」 9.86%
ここまでが1ケタの作品。
つまり、2016年の連ドラで2ケタを超えた作品は15本しか無かったことになります。
20位以内になってくると、見ごたえがあった印象的な作品が増えてきますね。
では2ケタになった15位から11位の作品。
15位
内藤剛志主演
「警視庁捜査一課長」 10.03%
14位
菅野美穂主演
「砂の塔~知りすぎた隣人~」 10.19%
13位
東山紀之主演
「刑事7人」 10.29%
12位
織田裕二主演
「IQ246~華麗なる事件簿~」 10.52%
11位
寺尾聡主演
「仰げば尊し」 10.54%
5本中、4本が犯罪がらみの作品。やはりそういう作品の方がリアルタイムの視聴率は手堅く取るってことでしょうね。
引っ張って恐縮ですが、年間TOP10はまた明日発表します。お楽しみに。