母性があふれ出る女囚たち…「監獄のお姫さま」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は笑いと言うより、感動・涙モードの回で、これはこれで良かったです。随所にクドカンの才気を感じさせました。

 

 

 

 

TBS 火曜22時

「監獄のお姫さま」 第5話

 

主演…小泉今日子

脚本…宮藤官九郎

演出…渡瀬暁彦

 

 

 

 

 

姫(夏帆)が赤ちゃんを産んで、監獄に赤ちゃんも連れ、帰ってきます。

1年半という期限を区切られ、姫は刑務所の中で勇介と名付けた赤ちゃんを育てることに…

 

 

 

 

 

相部屋のカヨ(小泉今日子)ら女囚たちも、かわいい勇介くんに母性を呼び起こされ、姫を手伝い赤ちゃんの世話にいそしむ…って回でした。

 

 

 

 

 

そのメインエピソードにからめながら、父親も刑務官だった若井(満島ひかり)が父親に会いに行くときに必ず寄った刑務所内の美容室にいた女囚との交流エピソードや、

 

 

 

 

 

カヨに面会に来た夫(赤堀雅秋)から、カヨの息子がいじめられていることをカヨが知るエピソードやらが挟まり、ぎっしり中身の詰まった回でしたね。

 

 

 

 

申し出の板をうまく演出的に使っていて、クリスマスの日に女囚たちの食事につくささやかなクリスマスケーキが、

 

 

 

 

みな自分たちは食べずに勇介くんにプレゼントし、部屋がケーキだらけになるシーンなどは、いかに勇介くんが刑務所内の女囚たちみんなから愛されているかが伝わる、素晴らしいシーンでした。

 

 

 

 

姫は母親(筒井真理子)に勇介を託したのに、金をつかまされたのか、あっさりと裏切られ、吾郎(伊勢谷友介)に奪われることに…。

 

 

 

 

この別れのシーンもただ涙、涙にならずに、一転憎々しく吾郎が登場するあたりが、クドカンの真骨頂ですね。

 

 

 

 

今回は笑いはむしろ現在の方に多く、おばさんと言われて反応が鈍い若井をおばさんたちが責めるあたりも微笑ましく愉快でした。

 

 

 

 

死んだ目と言われ気にする塚本高史の検事もナイスです。

頼りなさげですが、ちゃんと吾郎の罪を暴いてくれるんですかね。

 

 

 

 

 

今回の評価は…4