2017秋ドラマアカデミー賞…最優秀主演女優賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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続いては主演賞です。
まずは、最優秀主演女優賞から。





最終回まで見た女優主演作品は5本。
5人が熾烈なバトルを繰り広げました。





「明日の約束」
井上真央




主演の役者はのびのびと好き勝手に演じることもできる脇役と違って、受けの芝居を要求されたり、役によっては耐えなければならず「やっていてしんどい…」とよく言われますが、この役はまさにその最たるものでした。






「花より男子」のつくしの明るく元気なイメージの強い井上真央ですが、今回の役は毒親に束縛されて育ったカウンセラーを、陰影深く演じ、役者としての進化を感じさせました。







「監獄のお姫さま」
小泉今日子





最初はさえないおばさん役を演じる小泉今日子に戸惑いと不満を感じはしたものの、見続けるにしたがい、馬場カヨという女性を応援したい気持ちになりました。






小泉今日子の持つ飾らないフランクさを脚本の宮藤官九郎がうまく生かし、魅力的なキャラを作り上げたのもその一因。






まわりのクセの強い女優たちともうまくからんで相手の良さを生かすバランス感覚は、小泉今日子の度量の広さをうかがわせました。






「奥様は、取り扱い注意」
綾瀬はるか




綾瀬はるかのアクションの演技を見るドラマでしたね。
それに尽きます。




おっとりと天然キャラ的な面とのギャップが魅力でしたね。広末涼子や本田翼とのトリオは、キャラかぶりのようで、そうではなかったです。





「ドクターX」
米倉涼子




米倉本人としてはあまりに大門未知子のイメージがつきすぎるのは、本意ではないかもしれません。





しかし、視聴率が高く求められる限りは今後も演じ続けなければならないでしょう。水戸黄門や金八先生のように…。





こういう国民的な人気のはまり役と出会うのは喜びと苦しみが合わせ鏡のようでもあります。






「ブラックリベンジ」
木村多江




復讐に燃え、復讐に苦しむヒロインをこの人ならではの陰翳のある演技で見せて、この枠としては珍しく見ごたえある作品にしてくれました。





エキセントリックな演技もわざとらしくならないよう演じこなすのは、木村多江の演技力の高さゆえでした。






以上、5人のハイレベルな争いの中から、最優秀主演女優賞に選ばれたのは…?






井上真央
「明日の約束」


名子役からスタートした井上真央が大人の女優に脱皮したさまを、母親から自立するヒロインと重ね合わせて見ることができました。





これからどんな役を演じるのか楽しみです。
最終回に生徒たちに話すシーンは心打たれました。やはり良い女優さんですね。