前回でリタイアしなくて良かった…(汗)
こういう回もあるわけですからね。
フジテレビ 火曜21時
「健康で文化的な最低限度の生活」第4話
主演…吉岡里帆
脚本…矢島弘一
演出…小野浩司
今回はヒロインのえみる(吉岡里帆)が一歩下がったスタンスで、同期の新人ケースワーカー七条(山田裕貴)がメインの回だったから、見やすかったというのはあるかもしれません。
それもどうかと思いますが、主演だからと頑張って気負った演技をするより、脇に回ってリラックスした演技をする吉岡里帆の方が良いってことでしょうね。
今回、七条が担当するのは離婚後、女手1つで娘を育てるべく、生活保護を受けながら仕事を懸命に探している岩佐さん(安達祐実)。
自分も母子家庭で育った七条は、岩佐さんに肩入れし、仕事探しに励む彼女にエールを送り続けるのです。
しかし、面談中に娘の世話をしたえみるは、娘が日頃母親から言われてる口癖を真似るのを聞き、違和感を覚えます。
七条が熱心に励ませば励ますほど、頑張らなければと岩佐さんを追い込んでしまっていたのです。
うつ病の人にたやすく頑張れ!と言ってはいけない…とよく聞きますが、まさにそれだったんですね。
なかなか仕事が見つからず精神的に追い詰められた岩佐さんは自殺しそうな状態になりますが、
七条と同様に母子家庭で育った京極(田中圭)の助言で、頑張らなくていい…子供は母親と一緒にいたいんだってことを岩佐さんに伝え、救うことができました。
いつもはシビアな京極のナイスジョブでしたね。自分らしからぬことをつい、してしまったのを半田(井浦新)に立聞きされ、ドギマギする京極が可愛らしかったです。
「おっさんずラブ」の田中圭を思い出させました(笑)
このドラマは田中圭や、井浦新、遠藤憲一をうまく使った方がいいですね。
せっかくなんですから。もったいないです。
七条役の山田裕貴は、「スターマン この星の恋」の時から注目している人ですが、余計な小芝居をしないまっすぐさを買ってます。
今回もその良さが出ました。
京極にアドバイスされ、ポロっと流した一筋の涙が印象的でした。
ようやくブレイクしてきた間宮祥太朗のように、時間はかかりますが、どこかでタイミングがあればブレイクすると思います。
あと、岩佐さんの複雑な感情を安達祐実が巧みに演じてましたね。
近頃はこういう心が病んでる女性をよく演じているようにも思いますが…。さすがの実力ですね。
しかし、ラストに登場した阿久沢(遠藤憲一)の娘って、手紙の文面とあまりに違うタイプなので面食らいました。
阿久沢の今後が気がかりです。
今回の評価は…