窮地をいかに脱するかをハラハラしながら見たいのに、何だか切迫感が欠けていて…
テレビ東京 月曜22時
「ラスト・チャンス~再生請負人~」第5話
主演…仲村トオル
脚本…前川洋一
演出…本橋圭太
フランチャイズへの出資者たちから責め立てられ、何とかご猶予を!と頼み込む樫村。
宮内(椎名桔平)の仲介で、デリシャスフードの看板チェーンの新潟屋を買い取ってくれるという企業が現れます。
そうすれば40億というカネが入ってくるわけで、当座の返済にはかなり助かるんですが、
その社長は買い取ったチェーンをあっさりと更に高値で売り払うという前歴があると知り、
売るには忍びず、結局断ってしまいます。
せっかくの尽力も無にされ、宮内もコンサルタントをおりるとご立腹です。
そりゃそうですよね。
樫村はメガバンクにいたとは思えないほど人情家で、真っ先に切るべき北京秋天も、つぶさずに、やれヘルシーメニュー開発だの、ワンコインランチだのと、
そんな悠長なことをしている場合か?って感じです。
閉店を決めたモンゴルの空も、店員たちの頑張りにほだされ、1店残すとか言い出すし、
仲村トオルが熱く、まっすぐに演じているので、見ているこちらもつい乗せられますが、
いやいや、そんなことでは再生は難しくないかと、根性論みたいなやり方に疑問を感じます。
社員一丸になってみたいのは大事だとは思いますが、事は切迫してますのでね。
もっとシビアさや苦さが無いとリアリティさに欠けます。
前作の「ヘッドハンター」はそのバランスが良くできていました。
後半はどうなるか、まだ期待したいです。
今回の評価は…