このドラマらしい描き方とも言えます。
臨終シーンを見せずに、あっけなく突然に訪れた良一の死を描いたんですね。
TBS 火曜22時
「義母の娘のブルース」第6話
主演…綾瀬はるか
脚本…森下佳子
演出…平川雄一朗
身内が亡くなると、いろいろとやることがあって、遺族は悲しんでメソメソしてる余裕もない。
そんなリアリティをこのドラマはよく表現してましたね。
亜希子(綾瀬はるか)もみゆき(横溝菜帆)も周りが悲しむのに、涙を見せずに気丈に振る舞います。
そんな二人が通夜のあと、二人きりになり涙するシーンは圧巻でした。
みゆきが亜希子に「おかあさん…」と泣きながら呼ぶシーンは、もう涙腺崩壊でした。
良一という大きな存在を失った喪失感か切々と伝わる名シーンでした。
横溝菜帆は最後にスゴい演技を見せました。
今後も引っ張りだこになりそうですね。
一旦感情を開放した亜希子が涙が止まらなくなってしまうのも、表情が豊かになるのも、ただ悲しむだけでなく、前に進んでいく感じで、そこがこのドラマの良さでもあります。
後半は9年後に舞台を移し、大学受験を控えたみゆき(上白石萌歌)に働くことの意義を学んでもらいたくて、再び外で働き出す亜希子が描かれていくようです。
前半に比べ、ゆるい雰囲気でどうしても見劣りしましたが、面白くなっていきそうです。
高校生になった大樹を演じる井之脇海は、このドラマの脚本森下佳子が書いた大河ドラマ「おんな城主直虎」で菅田将暉演じる直政の側近小野万福を演じた期待の若手。森下佳子肝いりでの起用かもしれません。
みゆきと大樹の関係もどう発展していくか、見どころですね。
今回の評価は…