そして、そんな連ドラの中には稀に、連ドラの持つ連続性という特性を作品で強く打ち出してくれるものがあります。
今回のこのドラマはまさにその最たるものでした。名作ドラマかくあるべし!って感じです。
TBS 火曜22時
「義母と娘のブルース」第9話
主演…綾瀬はるか
脚本…森下佳子
演出…平川雄一朗、中前勇児
このドラマは義母となった亜希子(綾瀬はるか)と娘みゆき(上白石萌歌)の9年間を、前半と後半で時代を分けて描いてきたわけですが、
今回は良一(竹野内豊)が回想シーンで登場し、良一の存在の大きさを感じさせてくれたり、
みゆきが亜希子と良一が自分のための契約結婚だったと知っていて、いつか亜希子に好きな人ができてちゃんとした結婚をして欲しいと願っていたことが分かったり…
亜希子のかつての部下で亜希子を慕っていながら気持ちが伝わらなかった田口(浅利陽介)が登場し、
麦田(佐藤健)と知り合いになり、この二人の出会いがバイク便の件から、麦田とずっとニアミスしていた奇跡が分かることになっていったり…
これまでこのドラマを見続けてきた人には、たまらないカタルシスを感じさせてくれる仕掛けがあって、これぞ連ドラの醍醐味!と周到に練り上げられている脚本に脱帽しました。
演出的にも、勘違いする亜希子と、自分の思いを伝えようと必死の麦田とのやりとりなど、二人のキャラのぶつかり合いが絶妙で…
当初は大袈裟に思えたホラ貝などの効果音も、この効果音あってこその盛り上がりになり、
こういうところにも、連ドラにおける連ドラの妙味になっています。
最終回どうなるか?素直に楽しみです。
は最終回に取って置き、今回の評価は…