ちょっと何か気になることがあると、素直には泣けない…というのは、なかなか変わらないままでして…
フジテレビ 木曜22時
「グッド・ドクター」最終回
主演…山﨑賢人
脚本…徳永友一
演出…金井紘
最終回のエピソードもね、川で溺れて娘が突然脳死状態になってしまった夫婦が、それを受けいれ臓器提供を決意するまでの話なら、もうちょっと感動もしたかもしれませんが…
並行して、前回から持ち越しの伊代(松風理咲)のエピソードも描かれていて、
姉から小腸を移植してもらうだけでなく、肝臓も同時移植しなければいけなくなる…って流れになると、
まさか、この脳死した女の子の肝臓を移植するっていう虫の良い話じゃないだろうな…と
ひねくれ者の私めの邪推が始まるわけです。
もう、こうなると女の子の方の話はいくらみんなで誕生日祝いしようと、全然グッと来なくなってしまいます。
恐れていた通りに、そういう話でしたしね。
この手のエピソードにありがちの、移植された子の体の中で生きていく…という綺麗な話にまとめられてましたけど…。
大体、川で溺れたのも親の不注意で、そこはあんまり悔やまないんだ…とか、
臓器移植コーディネーターは登場しませんでしたが、こんなに都合よく近場で移植していいのか?
順番待ちなんじゃないのか?
…とか、いろいろ気になってしまって、遂に感動せずじまい。
院長(柄本明)は先が短そうだし、
副院長(板尾創路)は辞めちゃうし、
融資先はまた探さないといけないし、
この病院の行く先は暗いままなのに…
湊(山﨑賢人)と瀬戸(上野樹里)がほのぼのとおにぎりを食べて終わってしまうし…
う~~~ん、何だか最後までよく分からないドラマでしたね。
山﨑賢人が頑張ったと思いますよ。
目をクリクリさせてピュアな感じをよく表現してました。
あと、上野樹里もやはり良い女優だなと改めて感心させてもくれました。
ただ、脚本ですかね。
韓国ドラマをただ日本に置換えればいいということではなく、もっとしっかりと脚色し、納得のいくものにして欲しかったです。
…とはいえ、かつて名作も多かったフジテレビ木曜22時枠が、このドラマで視聴率を取り戻したのは喜ばしいことでした。
最終回の評価は…