圭司と祐太郎の浅からぬ因縁…「dele」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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祐太郎(菅田将暉)の妹の死にまつわることが丁寧に描かれた最終回でした。




まさか、そこに圭司(山田孝之)と舞(麻生久美子)の父親も関わりがあるとは…。
意外な二人の因縁も分かり、見ごたえのある最終回でした。





テレビ朝日   金曜23時15分
「dele」最終回

主演…山田孝之、菅田将暉
脚本…本多孝好
演出…常廣丈太




祐太郎の妹は新薬の治験に使われて死んでしまったんですね。
真実を明らかにしようとしたら、逆に娘の死で金を巻き上げようとしているなどと、心ない世間からバッシングを受け、家庭崩壊にまで追い込まれたようです。





その新薬治験には厚労族のボス的な議員(麿赤児)がからんでおり、




その命を受けて揉み消しをしていた弁護士が最終回の依頼人。
その削除依頼のデータには、さまざまな汚れ仕事の証拠が含まれていましたが、ボス議員の手先が奪い去っていき…





何とか妹の無念を晴らしたい祐太郎の思いをかなえてあげたくて、





実は父親が同じようにそのボス議員の不正隠蔽に加担する弁護士だった圭司は、





舞にも迷惑がかかるのを覚悟の上で、父親が残したデータを公表し、巨悪のボス議員の失権に成功するのです。




圭司と祐太郎の間にそんな浅からぬ因縁があるのには驚きました。
全体の構成を原案の本多孝好は周到に組み立てていたんですね。





回を追って、堅苦しく意固地な圭司が、祐太郎寄りの人情家になっていくプロセスが緻密に描かれていました。





ラストはデータを消去するのではなく、残すこともやるサービスを始めるという変化にカタルシスを感じさせてくれました。




山田孝之も菅田将暉も渾身の演技で見ごたえある最終回でした。






アクションにこだわりの強い金城一紀がアクション監修についているだけに、圭司の車イスアクションは見事でしたし、祐太郎の単身乗り込んでパソコン奪うシーンも鮮やかでした。





また、このコンビで続編を見たいです。
最終回の評価は…