どうせならもっと丁寧に…「健康で文化的な最低限度の生活」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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何度もリタイアを考えましたが、結局最後まで見続けました。





どこかで感動できる回があるのでは…と思い、見捨てられなかったからです。





あと、視聴率偏重の民放連ドラで、果敢に視聴率を取りづらいテーマに挑んだ意気に感じていたからでもあります。





フジテレビ  火曜21時
「健康で文化的な最低限度の生活」最終回

主演…吉岡里帆
脚本…矢島弘一
演出…本橋圭太




まず、全体の構成をしっかり組み立てた上で、各エピソードを丁寧に練り上げて欲しかった。
それが最終回も含めてこのドラマへの基本的な感想です。





これまでで良かったのは、七条(山田裕貴)や栗橋(川栄李奈)らヒロインえみる(吉岡里帆)と同期の新人ケースワーカーがフィーチャーされ、彼らが壁にぶつかり、成長するエピソードの回で、





肝心のえみるメインの回は、エピソード自体に気になるところがあったり、回を重ねてもえみるの成長が感じられなかったりで、直に良いな~と思える回がありませんでした。





しかし、その中で最終回は育児放棄の梓(松本まりか)とその娘のハルカへの向き合い方に、えみるの成長がしっかりと見られて最後は良かったと思います。





阿久沢(遠藤憲一)と娘の関係も修復し、めでたしめでたしでしたが、






生活保護受給というテーマを扱う難しさを痛感させられたドラマでした。





受給者に肩入れしすぎてもいけないし、杓子定規であしらうのもいかがなものだし、





そのスタンスが作品的にもしっかりと固まらずに、生煮えの状態で作られてしまった感じでした。




主演の吉岡里帆は主演で頑張るより、脇で光る演技をして、主役を食う方が良い気がします。
クセの強い役をやった方が本領を発揮できるはずです。




このドラマで良かったのは、いわゆる引き算の演技をして、いい雰囲気を出していた井浦新でしたね。





最終回の評価は…