一輝のように生きられなかった樫野木…「僕らは奇跡でできている」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回の樫野木(要潤)が一輝(高橋一生)に浴びせた痛烈な言葉は衝撃的でしたね。




そんな言葉を吐かずにはいられなかった樫野木の気持ちもよく分かるように丁寧に描かれていたので、傷ついた一輝も、傷つけた樫野木もどちらも切なく痛ましく感じました。




フジテレビ  火曜21時
「僕らは奇跡でできている」第9話

主演…高橋一生
脚本…橋部敦子
演出…星野和成




樫野木はかつてフィールドワークが得意で学生たちにとって面白い授業もやっていた先生だったんでしょうね。




そういう意味では一輝と相通じる部分が多々あったんでしょう。
しかし、結婚し子供ができ家庭を持つ中で自由奔放に生きるというわけにはいかなくなっていった…





あげくに妻とは離婚することに…。
しかし、樫野木は妻とホントに向き合って語り合ってはいなかったようで…





娘の口から、フィールドワークをして生き生きしていた頃の樫野木の方が良かったとか、自分の好きなことをやっている男性と再婚するとか聞かされるわけです。





だったら、教授になろうとあくせくしたり、つまらない授業をしていた自分は何だったんだ…




樫野木は複雑な思いにさいなまれます。
このあたりの表現が要潤は巧みで、精神的に追い込まれていく樫野木に引き込まれました。





そんな時に折悪しく、いろんな喜ばしいことが
重なり、いつもよりテンション高く饒舌な一輝のしゃべりを聞かされて、





ついに沸点を超え爆発してしまったわけです。
言われた時の一輝の凍りついた表情に一輝の衝撃の強さがうかがえました。






家に帰っても気持ちの整理がつかず、ベッドに横たわったままの一輝の表情。
一輝には樫野木の複雑な思いは理解のしようが無いでしょう。





せっかくいろんなことが上手く行きだしたのに、それでは終わらせず、あえてシビアな展開に持っていったスタッフの意気込みに打たれました。





樫野木のように、一輝になりたくてもなれなかった人が世の中には沢山いるわけで、樫野木の一輝への嫉妬は歪んだ感情になってしまいました。





男が男にする嫉妬は厄介なんです。
明日はどんな最終回になるんでしょう?





今回の評価は…