2時間の映画で良かった話…「獣になれない私たち」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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見続けてきた間も感じていたことですが、このドラマ、2時間弱の映画作品だったら良い作品になっただろうな…と最後まで見終えてより一層強く感じました。




日本テレビ  水曜22時
「獣になれない私たち」最終回

主演…新垣結衣、松田龍平
脚本…野木亜紀子
演出…水田伸生




結局、晶(新垣結衣)と恒星(松田龍平)ががんじがらめでままならない現実から、勇気を出してリセットし一歩踏み出すまでの話だったわけですよね。





それに連ドラで10回を費やすのは、いかんせん長すぎました。
長引かせるためにいろんな要素を盛り込むあまり、肝心の二人の本筋がダラダラと堂々めぐりを繰り返し、話が進みませんでした。





…ですから、最低限必要な要素だけにしぼり凝縮すれば良い映画になったと思います。





あるいはNHKかWOWOWあたりで5回連続くらいの連ドラだったら丁度良かったかもしれません。




脚本の野木亜紀子は単独執筆のオリジナル脚本はこれが「アンナチュラル」に続き2作品目でしたが、この人は原作ありきの作品を脚色する能力に長けた脚本家なのかなと思えてしまいました。




オリジナル脚本の多い「僕らは奇跡でできている」の橋部敦子と比べると、それは強く感じましたね。





一切ブレない確固たる世界観を貫く橋部脚本に対し、野木亜紀子はホントにこれって野木亜紀子自身が書きたいテーマなのか?と疑問に思えてしまうほど、訴えかけて来るものが少なかったです。





「空飛ぶ広報室」や「逃げ恥」で新垣結衣の魅力を引き出していた人とは思えない脚本でした。




最終回はバタバタっと事態が好転していきましたが、やっと会社を辞められた晶が見せる笑顔は、




主演のプレッシャーから解放される新垣結衣自身と、ようやくゴールにたどり着けた野木亜紀子の笑顔とも重なって見えました。





次はまたTBSで、原作のある作品で野木亜紀子脚本、新垣結衣主演の作品が見たいです。
もし、野木亜紀子のオリジナルなら「アンナチュラル」のような1話完結でお願いします。




最終回の評価は…




最終回自体は、物事が好転していくのをテンポ良く見せてくれて悪くなかったです。