ノミネートしたのは以下の人たち。
戸田恵子
「僕らは奇跡でできている」
家政婦さんかと思いきや、実は主人公の母親という意外性のある役でした。
主人公との独特なスタンスによるやりとりは、いろんな含みがあって、戸田恵子の腕の見せどころでしたね。
明るく振る舞っていながら、じんわりと漂う哀愁が絶妙でした。
どんな思いでこれまで一緒にいたのか考えると、どうにも切なかったです。
大政絢
「昭和元禄落語心中」
この女優さん、いい女優になりましたね。
飛躍的な進化を感じました。
満州でのツラい体験が、華やかな風貌の奥底に滲む感じと、菊比古への惚れ込みようの熱さを、狂おしいばかりに切なく演じました。
成海璃子
「昭和元禄落語心中」
この女優さんも、キャリアをだいぶ重ねましたね。デビューが早かったですから…。
伸び悩みを感じさせる時期もありましたが、一皮むけたように思います。
これからが面白いかもしれません。
清野菜名
橋本環奈
「今日から俺は!!」
片や優等生っぽいブリッ子ながら、実は格闘術に長けたスゴ腕の理子(清野菜名)と、
片や見るからにスケバンで口も悪いし、態度も悪いが、大好きな伊藤の前では別人のようにメロメロになる京子(橋本環奈)
二面性を持ったヒロインたちを、振り切った演技で堂々と演じた二人に拍手です。
特に清野菜名のアクションの切れの良さと橋本環奈の変顔は特筆ものでした。
以上5人の中から、最優秀助演女優賞に選んだのは…
大政絢
「昭和元禄落語心中」
花街に身を置く女の哀れで印象的だったのは「JIN-仁」の中谷美紀、そして、「この世界の片隅に」の二階堂ふみ。
その二人に肩を並べる良さでした。
この人の今後が益々楽しみになりました。
良い役を選んで欲しいです。