ノミネートした5名は…
ムロツヨシ
「大恋愛~僕を忘れる君と~」
プライベートでも仲が良いらしい戸田恵梨香との間で作り上げた、アドリブも入ってのナチュラルな空気感。
…ともすれば、陰鬱になりがちなテーマだけに、この二人が仲良さそうにじゃれ合ったりするシーンのほんわかする感じを作ったのはムロツヨシならでは…でした。
笑顔でいながらフッと時おり見せる悲しげな表情がより引き立ちました。
小池徹平
「大恋愛~僕を忘れる君と~」
後半に突如現れ、かきまぜるだけかきまぜて強烈な存在感を示した怪演でした。
以前からこの人にはヒールを演じて欲しかったので、ぞっとするサイコパスな笑顔には、やっぱりスゴいなと感心しました。
本格的な敵役をぜひ次は演じて欲しいです。
山崎育三郎
「昭和元禄落語心中」
華やかな芸風のミュージカル俳優であるこの人が古典芸能の落語家役ってどうなんだろう?
と初回を見る前は懸念しましたが…
まさに杞憂でした。
型破りな芸風ながら、華があって客をひきつける魅力に富んだ助六を見事に演じきりました。
舞台役者ならではの身のこなしの美しさもさることながら、真摯に学んだ成果であろう落語の出来ばえにも感心しました。
竜星涼
「昭和元禄落語心中」
同じ事務所の福士蒼汰に実力的にはひけをとらないのに、あまり役に恵まれなかった人ですが、
「アンナチュラル」の葬儀屋役で存在感を示し、この作品ではチンピラがいっぱしの落語家に成長するまでを、快活にキビキビと好演し、
今年はこの人にとって良い年になりました。
自分が小夏の亭主になって小夏とお腹の子を守ると談判するあたりの威勢の良さは、この人の武器にもなるでしょう。
来年の飛躍に期待します。
太賀
「今日から俺は!!」
太賀の演じる今井は最高でしたね。
ちょっとおバカで一本気な愛すべきヤンキーを生き生きと演じてくれました。
このドラマ一番のお気に入りキャラでした。
若手の中では既に名脇役の座を、手にしている
安定感。いろんな役をこなす柔軟性。
頼もしい限りです。
大混戦で選ぶのに悩みましたが…
最優秀助演男優賞は
山崎育三郎
「昭和元禄落語心中」
単なる陽気な元気者だけではない助六の複雑な思いを実にデリケートに演じており、
その集大成たる最後の「芝浜」はちゃんと全部聞きたいほどの見事さでした。