各クールの受賞者は…
冬クール
井浦新
「アンナチュラル」
気難しい皮肉屋ながら、実は陰ながら手助けしてくれる心優しき解剖医を魅力的に演じました。
こういうひねりのきいた役だとこの人の良さが出るという最たる例でした。
春クール
該当者なし
対象の少ない主演男優賞ならまだしも、助演男優賞で該当者なしは珍しいケースでした。
夏クール
瀬戸康史
「透明なゆりかご」
さまざまな難しいケースと向き合う若き産科医を淡々と抑えた演技で演じました。
何でも可能な名医ではなくうまくいかないこともある普通の医師だからこその苦悩を、シンプルに演じていて共感が持てましたし、作品のリアリティーを深めました。
秋クール
山崎育三郎
「昭和元禄落語心中」
同じ作品の竜星涼や、「大恋愛」のムロツヨシとの接戦を制して受賞。
自分の得意ジャンルとは違う分野の役を自分なりに引き付けて演じきったのは見事でした。
こんな華のある落語家が今の落語界にいれば良いんですがね。
以上、三人の中で年間最優秀助演男優賞に選んだのは…
瀬戸康史
「透明なゆりかご」
この人は冬クールに「海月姫」で女装の御曹司を好演し、そこからの役柄の降り幅の大きさにも感心しました。
この若さで十分に力を蓄えていて頼もしい限りです。高橋一生のようにちょっと年齢がいってから主演すると良さそうです。