各クールの受賞者は…
冬クール
石原さとみ
「アンナチュラル」
近年、演技に変なクセがついてしまった石原さとみが、このドラマではクセはかなり抑えめで、久しぶりにやっぱり石原さとみっていい女優だなと素直に思わせてくれました。
自分が主演だからという気負いも少なく、周りのキャストや、ゲストとのからみでウケの演技にも進化を見せたのが収穫でした。
春クール
中谷美紀
「あなたには帰る家がある」
作品にはいろいろ難がありましたが、それでも見せてしまうところに中谷美紀の主演女優としての強さを感じました。
ダメな浮気亭主を持った妻の毅然たる戦いぶりは見ものでした。
夏クール
清原果耶
「透明なゆりかご」
産婦人科で働くことになった女子高生が体験するさまざまな命に関わる出来事。その実感を視聴者にストレートに伝えてくれるピュアで芯の強い演技でした。
まだ経験が浅いだけに連ドラが回を重ねるにしたがい、女優自身も成長していくという…不思議な魅力もありました。
来年の活躍が楽しみな女優さんです。
秋クール
戸田恵梨香
「大恋愛～僕を忘れる君と～」
ムロツヨシとの恋愛シーンでのいじらしい可愛さは戸田恵梨香ならではでした。
ここまでナチュラルなカップルはあまり恋愛ドラマでは見かけません。
アルツハイマーにむしばまれていく過程も、抑えて演じれば演じるほど、その病気の怖さが浮かびあがりました。
以上4人で、石原、清原、戸田の三つ巴の混戦になりましたが、結果選んだのは…
年間最優秀主演女優賞…
戸田恵梨香
「大恋愛～僕を忘れる君と～」
この人は演じる役により良い女優に見えたり、それほどでもなく見えたり極端です。
今回の役は戸田恵梨香の良さを分かってる大人の脚本、演出が本来の良さを引き出しました。