親の心を察するシロさん…「きのう何食べた?」第11話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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前回はケンジ(内野聖陽)の独白にやられましたが、今回はシロさん(西島秀俊)の涙ながらの独白にやられました。




何度も書いていて恐縮ですが、このドラマでの内野と西島コンビの演技は、何度誉めても誉め足りないほど、素晴らしいです。





テレビ東京  金曜24時12分
「きのう何食べた?」第11話

主演…西島秀俊、内野聖陽
脚本…安達奈緒子
演出…中江和仁




年の暮れに実家に帰り、母親(梶芽衣子)と一緒に台所で料理を作るシロさん。




いつになく穏やかな母親は、こうしてシロさんと台所仕事するのも悪くない…と、息子をナチュラルに受けいれようとする変化を見せます。




そして、食事の時に今度の正月は、ケンジさんを連れてきなさいと言われ、シロさんは面くらい、返答に困ります。




すると、父親(志賀廣太郎が降板で今回から田山涼成)が「お前はそんな生半可な気持ちで同性愛をやっているのか!」と怒りだします。




父親役が急に田山涼成になっていたのには驚きましたが、父親らしい言葉でニヤッと笑ってしまいました。





さ~それをシロさんはどうケンジに言うのかという興味で見ていると、





小日向(山本耕史)、航(磯村勇斗)を招いてのクリスマスディナーの場で切り出すのでした。




ここのセリフが感動的でした。
「両親は俺がゲイだとわかった時、最初にどう思ったんだろうと…きっと両親は可哀相な子だと思っただろう。次に自分たちの育て方が悪かったのかと自分たちを責めたかもしれない。だからゲイの何たるかを知ってほしいわけじゃない。少なくとも今俺が、両親が思っているほど不幸じゃないってことを分かって欲しい。ケンジをウチに連れて帰ろうと思ったんだ。」



原作にもあるセリフなのかもしれませんが、幸せってもののありようを考えさせられる深い言葉ですね。




自分が不幸じゃないってことを見て欲しい。
シロさんの両親への思いに打たれました。




このディナーのシーン、西島以外にも、内野も山本も磯村もみな絶妙なやりとりと演技で、名シーンになりました。




今夜の最終回がとても、とても楽しみです。
今回の評価は前回と合わせわざで…





あと、志賀廣太郎さんの体調が心配です。
お元気になられると良いのですが…。