2019夏ドラマアカデミー賞…最優秀主演女優賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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夏ドラマアカデミー賞、今日は主演賞の発表です。




まずは最優秀主演女優賞…




今クールはこの部門、ハイレベルの大激戦となりました。




ノミネートしたのは以下の5人です。




深田恭子
「ルパンの娘」




深田恭子はこれまでいろんな作品に主演してきましたが、なかなかこの人の本領発揮する役にはあまり恵まれてきませんでした。




映画では「下妻物語」「ヤッターマン」のドロンジョさまという傑作がありますが、今回のこの役はそれらに肩を並べるハマり役でした。




36歳という実年齢を感じさせない初々しさ、おっとりしたところからキリッとする変貌ギャップの大きさ、気恥ずかしくなるような、大袈裟な恋愛表現も照れずにシレっと演じてしまう良い意味での鈍感さ、




深田恭子ならではの良さが縦横無尽に引き出され、その威力を見せつけました。
他の女優にはなかなか真似できません。





清原果耶
「螢草~菜々の剣~」




清原果耶が健気で一途な時代劇のヒロインを演じたら、さぞ良いだろうなという期待通りの好演でした。




彼女の目力の強さが活きた役でしたし、逆境に追い込まれてもへこたれない芯の強さに、応援したい気持ちを掻き立てられました。





この先のキャリアが楽しみな女優さんです。
記事にも書きましたが、近い将来、朝ドラのヒロインに抜擢されること間違い無いでしょう。





多部未華子
「これは経費で落ちません」




今クールは主演女優の良さが遺憾なく発揮された作品がめじろ押しでしたが、中でもその白眉がこの作品でした。




多部未華子の持つ凛とした強さ、そのギャップとしての初々しい可愛らしさが、恋愛は苦手な経理ウーマン役にピッタリでした。




日テレの連ドラでも組んでいるチーフ演出の中島悟が、そのへんのところを熟知していて、絶妙に良さを引き出す演出が光っていました。
またこのコンビで見たいです。





黒木華
「凪のお暇」




黒木華という女優さんは不思議な女優さんで、「重版出来!」の時にも感じましたが、個性的な脇役陣に囲まれた群像劇の中でも、




地味めな顔立ちで埋もれそうなのに、確固たるヒロインとしての存在感を示すというところにこの人の若いながらも凄みを感じます。




今回も好演ぞろいの脇役陣の中で、しっかりとヒロインの成長ぶりを演じてみせました。
しなやかにして、したたかな女優さんです。





桜井ユキ
「だから私は推しました」




連ドラや映画で存在感を示し始めていたので、いきなり主演となって、どんな演技を見せてくれるか不安半分、楽しみにしていましたが、





期待を上回る堂々たるヒロインぶりで、恋愛も職場もうまくいかないヒロインがアイドルの推しファンとして再生していくさまを切実に演じてみせ、力量を示してくれました。




同僚たちに涙ながらにアイドル推しをカミングアウトするシーンや、ハナに推しファンをやめると突き放すシーンは特に印象的に残る演技でした。






以上、5人の中から、悩んだ末に最優秀主演女優賞に選んだのは…




多部未華子
「これは経費で落ちません」




ホント、僅差です。
他の人では誰もこれは演じられないと思わせるザ・多部未華子というオリジナリティーの強さで選びました。