もう一人の家族の存在…「俺の話は長い」第3回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回は其の五「カボチャと喫茶店」、其の六「酢豚と墓参り」共に既に亡くなっている満(生田斗真)の父親の存在が浮かび上がってくる話でした。




日本テレビ  土曜22時
「俺の話は長い」第3回

主演…生田斗真
脚本…金子茂樹
演出…丸谷俊平




今では屁理屈をこねるニートになってしまった満ですが、父親に認められたかったのに不仲だったようですね。




父親にしてみれば息子にわざと厳しく接したんでしょうが、ナイーブな満はひねくれて反発したんでしょうね。




夫から引き継いだ母親の房枝(原田美枝子)が喫茶店でハロウィンをやろうとするのを阻止しようとする満には、




いただき物のカボチャが高額と知り、転売して金にしようというもくろみがあったにせよ、




満には父親がやっていた喫茶店に愛着があって、そこでそんなことをして欲しくないって気持ちも内心あったのでは?と深読みしてしまいました。




満が自分の喫茶店を出そうとしたのも、父親に認めて欲しいという願いもあってのことだったんでしょう。それが失敗してしまいやさぐれてしまったのも無理からぬところです。




姪の春海(清原果耶)からおじいちゃんは何でも頼みごとを聞いてくれたし、サンタにもなってくれたと聞いた時の満の心中を察してしまいました。




続いての「酢豚と墓参り」では姉の綾子(小池栄子)もからんできて、父親亡きあといかに綾子が気丈に頑張ってきたかもよく分かりました。




春海を産んでくれたのを喜んでいたと聞いて涙する綾子が印象的でした。




チャーハンに酢豚の汁をかけて食べる家族。いがみあっても父親を偲ぶ気持ちは一緒。
素敵なシーンでした。




帰りの車で満と房枝が交わす会話も良かったですね。最後に満が病室で交わした会話は、満が飼ってた亀の名前で、それを聞いて父親は笑ったというと、




房枝は笑ってもらって良かったじゃない…と。
さりげない会話の中に、満の父親への思いがじんわりと伝わる良いシーンでした。





今回の評価は…




しかし、春海の好きな陸(水沢林太郎)はなんて人たらしなんでしょう。




春海に俺も好きだったのに…とサラリと言ったり、
春海の父親の光司(安田顕)とLINE友だちになったり、
恐ろしい小悪魔的少年です。