今回で続編は第8話ですが、初めて素直に感動できるシーンになりました。
いかにも桑野らしい、素晴らしいスピーチでしたね。
フジテレビ 火曜21時
「まだ結婚できない男」第8話
主演…阿部寛
脚本…尾崎将也
演出…植田尚
結婚スピーチの前段として、メイドカフェでバイトする姪っ子(平祐奈)に、その所存を妹夫婦(三浦理恵子、尾美としのり)に頼まれ、聞きに行くというエピソードがありました。
メイドカフェに行く桑野の不慣れな感じが面白かったのと、ちゃんと頼みを聞いて、手助けする桑野の良心がうかがえて、
この続編での桑野の変化というか、成長がここでも示されました。
…で、そんなことができるなら、英治のためにスピーチだってできるだろうと、まどかは私が原稿を書くからと強引に引き受けさせます。
原稿に文句をつけたり、披露宴直前の新郎新婦にぶしつけな聞き取りをして仲をこじらせたり、
桑野らしい面倒くささが、よく表現できていて、こういう桑野を見たかったんだと改めて思いました。
披露宴が始まってもメモを会場の隅で何度も見ていて、指名されたらメモを落としてマイクの前へ…
メモが無くてあたふたするまで挙動不審ぶりはいかにもでした。
…で、観念して、自分の言葉で訥々とスピーチを始めます。
英治はどんなツラい時も逃げ出さなかった、だから結婚しても逃げ出すようなまねはしないはずだ…
という、無愛想な誉め言葉。
そこに13年前の前作の桑野と英治の映像がインサートされ…
まだ若い頃の塚本高史の映像にグッと来ました。二人が築いてきた関係性が伝わる続編ならではの名シーンになりました。
とかく滑舌の悪さを言われがちな阿部寛ですが、このスピーチのようにボソボソと語ると、全く気にならず、逆にこの人らしい味わいがあって、これぞ阿部寛の桑野って感じでしたね。
急に3つの袋について言い出したのには笑いましたが…
今回の評価は…