このドラマはヒロインを演じる波瑠が、あまりベタベタした芸質ではなく、さっぱりしているからか、
原作の良さ、それをドラマ化する脚本・安達奈緒子のアレンジの上手さもあって、見やすいし、普通の恋愛ドラマとは一線を画した作品になってます。
TBS 火曜22時
「G線上のあなたと私」第7話
主演…波瑠
脚本…安達奈緒子
演出…福田亮介
「全部、人間愛だよ。恋とか愛とかばっかりじゃないよ、私たちの間にあるものって…ここは人間愛でつながってんの!」
理人(中川大志)に向かって也映子(波瑠)が言ったこのセリフで、なるほど色恋より前に人間愛の話なんだな、このドラマって…と、私めは膝を打ちたくなりました。
演奏会で上手くバイオリンが弾けず、落ち込みバイオリン教室も辞めてしまい、自室に引きこもってしまった眞於先生(桜井ユキ)のもとへ励ましに行ってあげてと也映子が言うと、
いや、自分は今はあなたが好きなんだ!と言いそうになる理人をさえぎって也映子が言った言葉でした。
お互い相手を好きだと自覚していながら、そこに簡単には流されない…そんな抑制がはたらいてしまう二人の関係がもどかしくも切なく見えました。
眞於先生のもとへ理人が行ってしまった後で、幸恵(松下由樹)と二人でいて、急に胸が苦しくなる也映子。
頭の中の理屈と心の中の感情とのあまりの乖離から来る感情の噴出。
今回の波瑠も良かったですね。
女優としてワンステップ上がった気がします。
理人は眞於の部屋に招き入れられましたが、果たしてどうなるんでしょう?
今回の評価は…