(この記事、うっかり下書きのままでした。)
これまでもをつけたい回はありましたが、満を持して最終回につけます。
これまで4.5くらいだった回の分も含めて。
ガッカリしたり、腹が立ったり、いろんな連ドラの最終回がある中で、首尾一貫、最後までブレずに終わってくれたことのありがたさ。
良いドラマって、登場人物に愛着ができて、彼らのこの先も見たくなりますが、
まさに、このドラマの最終回がそうでした。
ラストのマラソンシーンにはちょっと感動しちゃいましたし…(笑)
日本テレビ 土曜22時
「俺の話は長い」最終回
主演…生田斗真
脚本…金子茂樹
演出…中島悟
最終回は其の十九「すき焼きと引越し」其の二十「コーヒーとマラソン」
すき焼きは其の一で、コーヒーは其の四で既にサブタイトルで使われましたが、あえて再び使われました。
それぞれ使われた回のエピソードと変化した満(生田斗真)を見せるという、絶妙のチョイスでした。
まず「すき焼き」は第1話で、すき焼きは嫌いだった満(生田斗真)が、綾子(小池栄子)たちが仮住まいする交渉に来た時に、散々文句を言っていながら、すき焼きの美味しさを知る…という内容だったんです。
それが其の十九では、綾子たちとの引越し前の晩餐に「すき焼き」を食べようと満は言い張るほどになるのです。
最初がすき焼きだったから最後もすき焼きで締めたいという満の主張。前夜に満以外は檀野(長谷川初範)が開いた焼肉パーティーでたらふく食べたというのに、頑として譲りません。
満の屁理屈に、綾子はツッコミ、房枝(原田美枝子)は言いくるめられ、光司(安田顕)はフォローし、春海(清原果耶)は皮肉る…
それぞれのキャラによる食卓でのトークセッションは、息の合った絶妙のアンサンブルとなり、ここに完成形を見ました。
其の二十のコーヒーは、遂に議員秘書の面接を受けに行くと決めた満が、スーツに身を固め、
房枝にコーヒーをいれてから、面接に向かうというのが洒落てました。
満は毎朝、房枝にコーヒーをいれていたのを封印していたのですが、またいれたのはニートと訣別し新たに前へ進む覚悟の表現のようでした。
町内マラソンを応援に行った家族や知人たちが、橋を渡る満にエールを送るシーンはちょっと感動的でした。
面接でも口数の多い満は合格したんですかね?
続編が見たいです。
キャスト、脚本、演出が見事にかみあった素敵なホームコメディでした。