初期設定が首をしめてる…「アライブ」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は、乳がんがテーマで、若くして乳房全摘しなけれざならない少女(小川紗良)と、珍しい男性の乳がんとなった初老の男(寺脇康文)と2つのエピソードが中心でした。




フジテレビ  木曜22時
「アライブ~がん専門医のカルテ~」第2話

主演…松下奈緒
脚本…倉光泰子
演出…高野舞




初回より医療ドラマとしての本分をしっかり打ち出して丁寧に描こうとする姿勢が、より強まったので、その点では好感が持てました。




乳房全摘の少女の方だと、彼女の複雑な思いを細やかに描き、それと向き合い寄り添おうとする医師たちの姿もしっかりと描かれていました。



しかし、せっかく自らもかつて乳がんになり乳房を全摘し、再建したことを明かし、勇気づける薫(木村佳乃)の姿は感動的なのに、




前回の心(松下奈緒)に近づこうといろいろ画策した姿を、ご丁寧にも今回も蒸し返して見せたため、




薫という人をどう見て良いやら、ちょっと複雑な気分になってしまいました。




心と薫を、心の夫(中村俊介)の事故後の手術ミスがらみの因縁という裏の関係性があるという設定にしていることが、こういうところで邪魔になるのです。




そんな設定など無くて、素直にがん患者と医師や看護師たちの向き合いのエピソードで見せてくれれば良かったのに、と思わずにはいられません。




そちらに尺も割かれますしね。
なので、もう1つの男性の乳がん患者のエピソードは、緩和ケアの末期がん患者(ふせえり)との交流程度の中途半端な扱いになってしまいました。




そこも残念でした。
まだこの患者は今後も出てくるのかもしれませんが…




最終回まで引っ張ったりせず、早めに心に薫との因縁がバレて、そちらはあまり扱わずにすむようになれば良いのですが…




そうなると、田辺誠一や北大路欣也の出番が減るのでそれは無いんでしょうね。




今回の評価は…