世間の価値観なんて…「コタキ兄弟と四苦八苦」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、第4話も神回と言える素晴らしい内容でしたが、




今回もそれに匹敵する素晴らしい内容でした。
脚本、演出が主人公二人に注ぐ愛情の深さをひしひしと感じられる回でもありました。




テレビ東京  金曜24時12分
「コタキ兄弟と四苦八苦」第6話

主演…古舘寛治、滝藤賢一
脚本…野木亜紀子
演出…山下敦弘




今回は初めて一路(古舘寛治)と二路(滝藤賢一)が、ソロの仕事をして、別々のエピソードを並行して描くのかと思いきや、




一路が喫茶店で会うのは、一路とは初対面の二路の聡明な娘ハナ(川島鈴遥)、
二路が呼ばれたタワマンのホームパーティーに後から参加したのは二路の別居中の妻・有花(中村優子)、




それぞれの場所でのやりとりで、二路が妻や娘と今までどう向き合ってきたかが、鮮やかに浮かび上がるという仕組みで実に見事な脚本でした。





特に世間の価値観なら勝ち組とも言える、タワマンの鼻持ちならない夫婦たちの前で、二路と有花が繰り広げるやりとりは聞き入ってしまいましたね。




世間の価値観に縛られない二路の矜恃と、それを受け入れてくれない世間との向き合いに苦しんできた有花。




今回のサブタイトルは「世間縛苦」
世間の価値観なんてクソくらえと二路が強がって生きてきたのを、有花は苦しまされながらも、どこかで許してたんでしょうね。




絆なんてやわな言葉では片付けられない夫婦の深い愛情を感じました。




しっかりしたハナを見てると、二路の育て方は間違ってなかったと思います。
二路の話を、カットバックしたハナの方で証明していく感じが小気味良かったです。




ラストの一路のなぜ自分が結婚できないかのボヤキは笑えたし、




さっちゃん(芳根京子)が地獄について楽しげに一路に話すのも、前回に引き続きさっちゃんの怖さが垣間見えて良かったです。




今回の評価は…