最初からこうなら良かったのに…「アライブ」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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前回で初回から小出しに続いてきた心(松下奈緒)の夫がらみのエピソードが収束したおかげで、




やっとがん患者たちと医師たち、さらに患者同士の絆がシンプルに描かれることになり、これまでで最も感動的な回になりました。




フジテレビ  木曜22時
「アライブ~がん専門医のカルテ~」第8話

主演…松下奈緒
脚本…倉光泰子
演出…岩城隆一




患者と医師だけでなく、がん患者、このドラマでは「がんサバイバー」と呼んでますが、がんと向き合って生きていかねばならない者同士の絆が、今回初めてしっかりと描かれ、それが感動的でした。




ウィッグが似合ってないと正直に伝えたことから生まれた民代(高畑淳子)と莉子(小川紗良)の交流。




抗がん剤治療を拒み最期まで生きたいように生き抜くと決めた民代と、諦めず抗がん剤治療を続けていく莉子との別れは名シーンでした。




さすが!高畑淳子。
ニュアンス豊かな演技に打たれました。
もうここに戻ることはないだろうと皆と別れた後に振り返る表情が何とも言えませんでした。




今回のメインエピソードは子どもの頃からがんで18歳の若さで2度目の再発となった和樹(萩原利久)。




子どもの時も和樹に笑顔を与えてくれた、ピエロ姿になる光野(藤井隆)との交流。




暗闇を歩くような絶望の淵にまた立たされた和樹が、笑顔を見せるラストは感動的でした。




萩原利久は「あなたには帰る家がある」でユースケ、木村多江夫婦の息子を好演した将来の有望株。




和樹の複雑な思いをナイーブに演じてました。
今後も要注目です。
所属事務所は菅田将暉や松坂桃李のいるトップコートでかなり推してますからね。




今回のようにがんサバイバーと医師たちのエピソードを丁寧にかつシンプルに描いてきてくれれば秀作になったのに、今更ながら残念です。




今回の評価は…