主人公松本の3つの立場…「病室で念仏を唱えないでください」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマは主人公の松本(伊藤英明)が医師と僧侶という2つの立場を持っているのが特徴ですが、今回はそこに「友達」という立場も加わり、



3つの立場の間で揺らぎ悩む松本の姿がしっかりと描かれました。




TBS  金曜22時
「病室で念仏を唱えないでください」第7話

主演…伊藤英明
脚本…吉澤智子
演出…岡本伸吾




医師と僧侶と友達と、立場によって着ているものが切り替わるので、ビジュアル的にもわかりやすかったですね。




前回から引き続き、末期がんと分かっても治療を拒む憲次(泉谷しげる)と、




今回新たに搬送されてきた同じく末期がんの鮎子(戸田菜穂)。




二人との関わりようで3つの立場で揺れ動く松本の姿をしっかりと描いてくれました。




次回以降につながっていく濱田(ムロツヨシ)の怪しい動きも描かれはしましたが、少なめでしたからね。



いろんな男と浮名を流してきた鮎子は、もう一度男とデートしたいと言い、松本はそれをかなえてあげ、




自分を憎んでいるだろう娘に生きてる内に、自分を罵らせてあげたいという望みも叶えます。




罵りながらも娘は憎みきれなかったようで、遺体には娘が塗ってあげたであろうマニキュアが鮮やかでした。



一方、なかなか治療を望まない憲次に、松本は医師や僧侶の立場をこえて、涙ながらに憲次に長く生きて欲しいと切に訴えかけます。




このシーン、グッと来ましたね。
言いたいことを我慢せず、何でも言ってほしい…と言われ



抑え込んでいたものが溢れ出す泉谷しげるの演技に迫力がありました。
終始、抑えて演じてきましたからね。




素の心をぶつける伊藤英明のストレートな演技も彼ならではでした。




今回の評価は…