日本テレビ 水曜22時
「ハケンの品格2007特別編」第5夜
主演…篠原涼子
脚本…中園ミホ
演出…南雲聖一
前作の再放送をただ見せるだけでなく、ラストには今クール放送するはずだった新シリーズのメイキングや出演者インタビューを見せてくれるのですが、
13年経ってもあまり変わらない篠原涼子と比べ、40代になった小泉孝太郎と大泉洋は貫禄もついて大人になっており、
特に小泉孝太郎は随分変わったな~と思わされました。
ずっと好青年ぽかったですが、近年は大人の落ち着きや風格が出てきましたからね。
この前作の頃はまだ20代。小泉首相の息子は役者をやってんだなくらいの認識で、親の七光で出させてもらってんだろう?くらいに思っていましたが、
このドラマの里中役を見て、意外とこの人はちゃんとした役者になるかもと思わされたのでした。
小泉孝太郎演じる里中と大泉洋演じる東海林は同期で認めあってる仲ながら、里中は派遣も正社員も分け隔てなく扱い素直な性格なのに、
東海林は正社員としてのプライドが邪魔して、派遣の春子(篠原涼子)たちにも、素直な態度は取らずひねくれています。
美雪(加藤あい)が考えた社内コンペの企画「ハケン弁当」をあくまで派遣の美雪が考えたものとしてプレゼンしたい里中に対し、
正社員と派遣はあくまで別と、正社員立案でないとダメと考える桐島部長(松方弘樹)は、里中は会社が分かってないと、代わりに東海林に企画プレゼンを命じます。
このままでは里中は左遷させられてしまうので、友人想いの東海林は派遣なんかの肩を持つな…と里中に変心を迫ります。
しかし、まっすぐな性格の里中は聞く耳をもたず、二人は殴り合いの喧嘩になってしまいます。
まっすぐな性格とひねくれた性格のぶつかり合い。
里中の強い意志に打たれた東海林は、結局逆らわずに来た桐島に逆らい、プレゼンの場で自分はプレゼンできないと拒みます。
里中でなく東海林が左遷させられることになることも辞さない男気を見せた東海林、なかなか男前でしたね。
コミカルとシリアスの振り幅の大きさをこの役で大泉洋は示しましたね。
小泉孝太郎はこのドラマの2年後に「コールセンターの恋人」で連ドラ初主演。大泉洋も3年後に「赤鼻のセンセイ」で初主演します。
二人にとって、このドラマは大きなきっかけになったのは間違いありません。