3人それぞれの成長…「野ブタ。をプロデュース特別編」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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若いキャストが連ドラの主要キャストを演じる場合、優れた作品に出会うと、その作品が10話前後あるなら、その中で役者としてめきめきと成長していくということがあります。




このドラマにおける亀梨和也、山下智久、堀北真希はまさにそうだったなと今回改めて見て思います。




ドラマで登場人物が成長していくのに重ね合わせて、役者自身も演技者として成長しているのです。この第6話はそれが顕著な回です。




日本テレビ  土曜22時
「野ブタ。をプロデュース」第6話

主演…亀梨和也
脚本…木皿泉
演出…佐久間紀佳



この第6話で特に印象的なのは、修二(亀梨和也)、彰(山下智久)、信子(堀北真希)の3人が、進路希望届に書いた言葉でした。

「ちゃんとした人間になる」(修二)
「道端の十円玉」(彰)
「笑って生きる」(信子)



なぜ、それを書くに至ったかをこの回は描いていました。
修二は信子お手製のノブタパワー人形に目をつけ、ご利益があると噂を流し、それを売って金儲けに走る。



しかし、そうはうまくいかず、より安い物が売れ始め、違う品を作っても、もう見向きもされない。



一見平凡に見えるサラリーマンをバカにしていた修二が、その人たちにも…と金儲けに走らず真っ当に生きることの大切さを知るシーンは印象的でした。




彰の方はより具体的で、父親(升毅)に継ぎたくない父親の会社を次ぐように迫られ抵抗します




型にはめられて生きるなんて真っ平だ。その抵抗は若さゆえですよね。実は彰の父親もかつて抵抗していたのです。




自分は金庫にきちんと納められる1万円札より、道端に投げ出された10円玉でもいい!
そんな彰の気概が、なんとも青春を感じさせます。




信子はプロデュースされながら、どんどん強くなっていて、儲からなくなり落ち込む修二に、自分たちが売った人形を宝物として埋めてくれた子がいることを教えます。




前向きになっている信子の変化をよくあらわすシーンでした。




しかし、彰は信子への思いをつのらせ、信子がプロデュースによりみんなの信子になることをイヤだと感じ、自分だけの信子にしたくなります。



三人の協調の破綻、ドラマはどんどん雲行きが怪しくなります。




今回など見ると、特に山下智久の繊細な演技に目を見張るものがあります。
彰の複雑な内面を非常にデリケートに演じています。




どうやら、最終回まで見られるようで、たっぷりと観賞したいと思います。