謎めいた主人公になりきる大野智の凄み…「鍵のかかった部屋 特別編」第3、4夜 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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特別編の第3、4話は連ドラの「鍵のかかった部屋」が好評の内に終わった1年半後に放送された新春スペシャルドラマを2回に分けて放送されました。




…なので、2回分まとめての記事になります。





フジテレビ  月曜21時
「鍵のかかった部屋 特別編」第3、4夜

主演…大野智
脚本…相沢友子
演出…松山博昭




大野智という人は異能の役者だと私めは思っています。
それは嵐の他のメンバーと比べると分かりやすいですね。


よく私めは役者には、
自分のキャラに演じる役をひきつける「いい役者」と自分のキャラよりも演じる役になりきる「うまい役者」と大きく分けて2つのタイプがある…というのが持論です。




SMAPだと、前者が木村拓哉、後者が草なぎ剛ってことになりますし、




嵐だと松本潤は前者、二宮和也は後者と分ければ、よりお分かりいただけるかと思います。




ところが大野智は?となると、大野智自身のキャラが私にはつかみどころがありません。
飄々としていて、自分が好きなことにはこだわり強くオタク的な感じ。




ホントはどんな人なのか謎めいています。
「魔王」で演じた復讐する弁護士も
「怪物くん」も「死神くん」もこのドラマの榎本も、まるで大野智自身がそんな人のように演じていながら、ホントにそうかは分からないんです。




そういう煙に巻くまやかし的な魅力が大野智という人の凄みだと私めは思ってます。




なので、このスペシャルドラマ版は、連ドラで十分に役を自分のものにした上での演技なので、実にすんなりとこの怪しげな主人公を演じています。




芹沢(佐藤浩市)と再会し、何していたかを聞かれ、世界一周したり、会社作ったりしたと答え、その金はどうしたか聞かれても無視するあたりは、いかにもで笑えました。




ラストのニヤッと笑ううさんくささなど、この役ならではで、密室の謎は解くが、決して罪をただす正義感は無いというのが、この主人公の底知れぬ魅力ですね。




もう見られないかと思ってたら、また来週から連ドラの続き?を再放送するみたいで、まだまだ楽しめるようです。