今、見ても古びてない面白さ、アナクロだからこそ、かえって今見ると新鮮ですらあります。
日本テレビ 水曜22時
「ごくせん 特別編」第1話
主演…仲間由紀恵
脚本…江頭美智留
演出…佐藤東弥
まだ任侠という言葉がはまるヤクザがいた頃の話で、今のような暴力団として忌みきらわれるヤクザとは違うのがミソですね。
大江戸一家の親分(宇津井健)の孫として育ったヒロイン久美子(仲間由紀恵)が、
事故で亡くなった父親と同じ教師になり、ヤンキーの生徒たちに任侠の教えを伝え、導くって話。
こんなわかりやすいヤンキーもいなくなったし、こんな熱血教師もいなくなった今からしたら、ある意味ノスタルジーともファンタジーとも言える話です。
今回改めて見ると、やはり仲間由紀恵って、こういうカリカチュアされた役が合ってるんだなと思いました。
いわゆるクサい演技を堂々とできる強み、それが仲間由紀恵の凄みでもあるんですね。
そして、もう1つはヤンキーグループのリーダー沢田を演じた松本潤の目力。
教師たちを信用にするに足りる人間かどうか値踏みするような鋭い眼光が、この沢田がただのヤンキーではないと知らしめていました。
演技にはまだ硬さはあるものの、粗削りながらこの先の伸びしろを感じさせる存在感でした。
第1話ではまだ小栗旬も成宮寛貴もこれといった演技はしてませんね。