技能実習生というテーマの現代性…「MIU 404」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回も見ごたえがありました。

前回ほどの感動はありませんでしたが、現代日本が抱える暗部を垣間見るテーマで、いろいろ考えさせられました。
 
 
 
 
TBS  金曜22時
「MIU404」第5話
 
主演…綾野剛、星野源
脚本…野木亜紀子
演出…竹村謙太郎
 
 
 
この第5話が書かれたのはコロナで世の中がこんなことになってしまう前の3月の頭くらいだったらしく、
 
 
 

今の状況だとこの技能実習生たちは解雇されたり国に帰されたり、もっと酷い目にあっているんだろうなと思いつつ見ていました。
 
 
 
 
冒頭、伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)がコンビニ店員になって会話している…という意表をついたところから始まった第5話。
 
 
 
 
このドラマは毎回、導入部に工夫があって洒落てますね。
脚本家のこだわりを感じます。
 
 
 
 
…で、話は日本人店員の働くコンビニが強盗に同時多発的に襲われるので、
その犯人を捕まえるために店員のふりをしているということがわかります。
 
 
 

 
外国人の技能実習生たちがやっているのですが、誰が彼らに指令しているのか?
このドラマが優れているのは、ただその犯人を推理させるだけでなく、
 
 
 
 
その犯人がなぜそんなことをしてしまったのか…
心の闇に迫っていくというところにあります。
 
 

 
なので、今回も日本語学校の事務員の水森(渡辺大知)が怪しいとは分かってましたが、水森が逮捕される前に叫ぶ言葉は、





監理団体が技能実習生たちを食いものにして金を巻き上げている理不尽さを知っていながら、彼らと向き合わなければいけない水森の複雑な思いが吹き出したもので、ズシリと胸に響きました。




ジャパンドリームなんてない…
そうですね、そんな悪辣な連中が、このコロナ禍で痛いめにあっていれば良いのに…。





心の闇と言えば、伊吹が恩人の蒲郡(小日向文世)と会っているシーンで、他人ばかりか自分も信じられない志摩を心配する言葉が印象的でした。





次回は志摩の過去が分かるようです。
今回の評価は…