NHK 金曜22時
「ディア・ベイシェント~絆のカルテ~」最終回
主演…貫地谷しほり
脚本…荒井修子
演出…西谷真一
しばらく外来に現れなかった座間が久しぶりに現れたら、またもロビーで大暴れ。
こんなに騒いだら警備員が来そうなものなのに、なぜか来ないまま。
散々荒らしまくり悲痛な歌を歌ったあげくに出ていきます。
座間の異変に気づいている千晶は、追いかけていき切々と座間は何を求めているのか問いただします。
そこへ認知症の浅沼(鷲尾真知子)が運転する車が突っ込んできて、座間は重傷を負います。
座間に院内の情報を流す黒幕は誰なのか?
入院中の金田(浅香航大)が座間のブログを詳細に見直してくれたおかげで、沼田(浜野謙太)と特定されます。
千晶が問いただすと、意外とあっさり沼田は白状し、沼田はかなりのクズでした。
この病院に何か恨みでもあるのかと思ったら、そうではなく、前にいた病院で横領がバレ、それを表沙汰にしてもらわないために、
競合のこの病院に潜り込み、評判を落とすように命じられたからなのでした。
それを命じたヤツもクズですが、金に困ってる座間を金を渡すからと抱き込みモンスターを演じさせ、
千晶は患者を簡単に見捨てないからと攻撃対象にする…って、横領するくらいのヤツですから、沼田もかなりのクズでした。
子どものせいにするとか、言い訳も最低でしたよね。
浜野謙太の笑顔がこんなに不気味に見えるドラマは初めてでした。
このタイプが悪役をやると逆に怖いですね。
真実が判明し、座間はこれまでのことを千晶に詫び、至って殊勝になりました。
座間なりに努力をしてモンスターになりすましていたようですが、それにしてもスゴすぎましたよね。
いくら、途中から介護疲れのストレス発散になったとはいえ…。
描き方がエグすぎました。
浅沼の息子も別人みたいになってましたね(笑)
捨てゼリフを残して去っていった事務長(升毅)の再登場はありませんでしたね。
結局、事務長といい、沼田といい、事務局の人間がこの病院を悪くしてたということでしたね。良い事務長が入るといいですが…。
退職した瀬戸(笠松将)が西園寺(竜雷太)を訪ねて来て、西園寺が喜ぶシーンは、西園寺の満面の笑顔が良かったです。
このドラマ、座間のくだりがスゴすぎてメインのエピソードがかすむ回もありましたが、
丁寧にきちんと作られた医療ドラマでした。
最終回の評価は…