昭和を感じさせる江口洋介のやさぐれ具合が良い…「天使にリクエストを」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

実は楽しみにしていた作品です。
NHKが不定期に土曜21時からやるドラマは秀作が多いですからね。




このドラマは昭和生まれの読者の方には、より強めにおすすめしたい作品です。
現代が舞台ながら昭和へのノスタルジーが色濃く漂っています。




NHK  土曜22時
「天使にリクエストを~人生最後の願い~」第1話

主演…江口洋介
脚本…大森寿美男
演出…片岡敬司



このドラマで江口洋介が演じる島田は、元マル暴の刑事でしたが、息子といる時にある事件に巻き込まれ流れ弾で息子を亡くし、妻(板谷由夏)ともそれで離婚。




やさぐれて今は探偵に。探偵業も決してうまくはいってません。





そんな島田のもとにかなり高額な依頼が。
資産家風の老女、佐藤(倍賞美津子)が、親友、幹枝(梶芽衣子)の最後の願いを叶えてやってほしいというのです。




幹枝は入院中の身で、余命いくばくもないのですが、若い頃施設に預けて捨てたも同然の息子に会って謝りたいというのがその願いでした。




医師(矢島健一)の反対も押しきり、島田と、部下の亜花里(上白石萌歌)、佐藤が雇った訪問看護師の寺本(志尊淳)、そして幹枝の4人で、息子を探す旅に出ることになります。




出だしの島田のやさぐれっぷりは、同じ探偵でも先頃、中村倫也が演じた探偵とは大違い。





ナイーブながらぶっきらぼう、江口洋介本来の良さに、年齢を重ねての渋みが加わり、悪くないです。




自らも暗い過去を背負っているがゆえの、老母の願いを叶えてやりたいという心情の流れにも無理はありませんでした。




倍賞美津子と梶芽衣子というのがまた、たまらないキャスティングですね。
何かたくらんでいるげな倍賞美津子の表情とかは真似しようがありません。




そこに若いながらも実力派の上白石萌歌と志尊淳がからむので、足を引っ張る人は一人もいません。





ヨーロッバ映画のロードムービーを見るかのようで、先々何があるのがワクワクさせます。




案の定、簡単な依頼ではなく、その息子はヤクザになり今は組長らしく、それを引っ張り出すのは至難のわざ。





元刑事ならではの粗っぽいやり方で、会わせることができました。
しかし、どうも違うようで…




見ごたえがあり先の展開が気になる作品です。
今回の評価は…