やはり、主人公の伯朗(妻夫木聡)が、積極的に話にからんで来ないと、ドラマとしての弾みがつかないんだというのがよく分かる回でした。
TBS 日曜21時
「危険なビーナス」第6話
主演…妻夫木聡
脚本…黒岩勉
演出…佐藤祐市
前回は伯朗と血のつながりはないが優しくしてくれた義父の康治(栗原英雄)との関係性が浮かび上がりましたが、
今回は、母親が同じ禎子(斉藤由貴)である弟、明人(染谷将太)との関係が、禎子の死を通して明確に浮かび上がりました。
それは、単に伯朗個人の問題ではなく、このドラマそもそもの、なぜ明人は失踪したのかor誘拐されたのかに大きく関わってきますし…
禎子が殺されたかもしれない…というのも、何やら価値あるものの相続がらみであるらしきことが分かってきました。
一時は明人は禎子殺しの疑いを伯朗にもかけていたと思い落ち込んでいましたが、
明人は血のつながった兄伯朗を大切に思い、禎子殺しの真実は伯朗を巻き込まず自分だけで探ろうとしていたようです。
その「価値あるもの」のせいで、康治、禎子、伯朗、明人の幸せな暮らしは醜い思惑により崩れてしまったわけですね。
康治や禎子、明人のためにも自分がやらねば…とやっと伯朗が本気になりました。
これからは本格的に面白くなりそうです。
5話か6話くらいが丁度よい原作なのかもしれませんね、そもそもが。
あとは楓(吉高由里子)が何者で何を企んでいるかが大きな謎です。
今回の評価は…