脇役の方がバズる皮肉…「バイプレイヤーズ」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回は6チャンネルの日曜劇場ならぬ日曜劇ドラの銀行ドラマ「大合併」の撮影現場が舞台。



主役が向井理で、脇に大倉孝二、小沢仁志、津田寛治、六角精児、そしてバイプレイヤーズの1人、田口トモロヲというクセの強い脇役たちが出ているという設定。




これは面白くならないわけはないとワクワクしました。




テレビ東京  金曜24時12分
「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」第1話

脚本…ふじきみつ彦
演出…松居大悟



向井理はじめ、脇役たちにも、それぞれ登場時に説明スーパーが出るんですが、これが思わず録画を止めて読み返したくなるほど、いかにもなことを書いていて笑えます。




ホントにそんな人なのかは分かりませんが、イメージ的にはそんな人なんじゃないかという説明がされているんです。




向井理なんて「向井という割に向かい風に弱い」って書かれていて、主役の脇くらいなボジションなら良いのに、いざ主演となると真面目ゆえにプレッシャーを感じてしまう…向井理らしいキャラが構築されるんです。




…で、今回は「半沢直樹」のようにバズって視聴率をかせぎたいスタッフが、向井理演じる主役に決め台詞を言わせるんですが、




主役の決め台詞より、大倉孝二や小沢仁志が言ったセリフがバズってしまうんです。




これは「半沢直樹」での香川照之の「おしまいDEATH!」や市川猿之助の「詫びろ!詫びろ!」を皮肉ってもいるようで、




何だかバズらないと視聴率が取れないみたいになっている連ドラ事情が情けなくもなります。




しかし、自分のセリフがバズることに脇役たちは満更でもないのが、またそこはかとなく面白いところで、




主役がしゃべらずに終わってしまったら、かえってバズってしまうのも皮肉でした。




脇役側から描きながら、今の連ドラ事情をカリカチュアして、自虐的だったり、諷刺的に描いているのが、このドラマの妙味です。




次回は観月ありさや寺島しのぶも出るようで楽しみです。





今回の評価は…