ネットにさらされる少年犯罪者…「アノニマス」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は見終わってすっきりはしませんでしたが、少年犯罪を丁寧に描き見ごたえがありました。




テレビ東京  月曜21時
「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」第3話

主演…香取慎吾
脚本…玉田真也
演出…及川拓郎




現実にもあることですが、少年法で守られているはずの少年犯罪者が、ネットでは顔や名前をさらされる…というのが今回のテーマ。




さらされた少年の両親が指殺人対策室に怒鳴りこんで来たので、少年の通っていた学校に万丞(香取慎吾)と咲良(関水渚)は聞き取り調査に…。





ただ、今回のテーマ、難しいのはさらした犯人だけが悪いわけではなく、




自分の息子が人を殺したのを棚に上げて、さらした人間を一方的に責める父親(戸田昌宏)もどうかと思いますし、




ホームレスを殺したことを全く反省してない息子も、なんでこんなヤツを守ってやらなきゃいけないのかと、やりきれない思いにさせられました。




父親が事あるごとにおまえもホームレスみたいな社会の落伍者になりたいのかと、厳しく叱り続けてきたので、




歪んだ考えの息子になり、父親に叱られた腹いせにホームレスを殺してしまったのでした。




さらしたのは最初から怪しげだった教師で、そこは大したことありませんでしたが、




万丞が、殺されたホームレスがどんな名前でどんな人生を歩んだ人だったかを少年に事細かに語り、人を殺してしまった罪を感じさせるシーンは良かったですね。





こういう物静かに淡々と語る香取慎吾の演技は私めはこの人の武器だと思います。




夫にも息子にも何も言えなかった母(紺野まひる)は反省し、夫とは離婚、息子と罪を償っていく覚悟をしたようです。




最も元凶である父親が何の反省もなかったのは、すっきりしませんでした。
たぶん考えは変わらないんでしょうね。




今回の評価は…