この鹿太郎は東京03のコントで角田が演じているキャラそのものの器の小さい男で、あて書きゆえの面白さに溢れた回になりました。
フジテレビ 火曜21時
「大豆田とわ子と三人の元夫」第3話
主演…松たか子
脚本…坂元裕二
演出…池田千尋
今回序盤の鹿太郎の器の小さい男エピソードの段積みはとにかく面白かったですね。
スタッフとの飲み会では、自分の金だとアピールしたり、帰り際に自分のビニール傘を間違えて持って行こうとする人に文句を言ったり…
特にビニール傘は自分は1回しかまだ使ってないのに、これは3回は使ったヤツだと、細かいところがイチイチ周りをイラつかせ、
陰で「ミスター小皿」と揶揄されているのも知らず、飲み会でも小皿につまみをのせて食べていて…(笑)
八作(松田龍平)の店での慎森(岡田将生)とのムール貝やオリーブをめぐる言いがかりも笑えましたね。
サービスで出してもらったのに、自分が払ってるのに…くらいの言いぐさがセコくて…(笑)
そんな器の小さい鹿太郎がなぜとわ子と結婚し、離婚に至ったのか？そして今、なぜ女優の美怜(瀧内公美)にアプローチをかけられているのか？がそのあと明かされていきました。
冒頭は眉をひそめたくなるような鹿太郎を見せておいて、ラスト近くでは社長業がうまくいかず悩むとわ子にアドバイスをするカッコよさを見せました。
鹿太郎の言葉は名言でしたね。
「器を小さくすればいいんだよ。誰だってやってらんねぇなと思うことはあるよ。我慢することなんてないんだよ。一人で乗り越えることなんてないんだよ。愚痴こぼしていこうよ。泣きごと言っていこうよ。器が小さくたって、愚痴ぐらいこぼしてなかったらやってられないよ」
器が小さいのは鹿太郎なりの処世術なんですね。
カッコ悪くてもかまわない潔さ…
毎回変わるエンディングの曲と映像、今回は角田が歌い、映像も渋くカッコいい角田(笑)
とわ子との社交ダンスもきまってましたね。
離婚の原因は姑との軋轢のようでしたが、慎森も鹿太郎も面倒くさい男ですが、良いところもあり、とわ子は男を見る目があるんですね。
あと、今回、自分の会社では管理職である私めは、とわ子の会社をやめていく仲島(神尾楓珠)の言葉も心に響きました。
「あの人はちゃんと嫌われ役を引き受けたんだよ。自分だって建築士だったのに、今は嫌われ役をしている。またいつか仕事できたらなと思ってるよ」
そうなんですよね。嫌われ役にならなければいけない時もあるんですが、ついつい嫌われたくなくて事態を悪くすることがあります。
改めて反省しました。
今回の評価は…