有村架純の長ゼリフと涙…「コントが始まる」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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回は里穂子(有村架純)と妹のつむぎ(古川琴音)姉妹、春斗(菅田将暉)と引きこもり中の兄、俊春(毎熊克哉)兄弟、2組のきょうだいの助け助けられる愛情のエピソードでした。





どちらもシビアでシリアスな話でしたが、このドラマらしいコミカルさと繊細な優しさもあいまっていて、重苦しくばかりにはなっていませんでした。




日本テレビ  土曜21時
「コントが始まる」第3話

主演…菅田将暉
脚本…金子茂樹
演出…金井紘




まず引き込まれたのは、つむぎの淡々とした語りで見せられた里穂子のどん底状態と、そこからつむぎがいかに脱却させたのか?




持つべきものは家族で、つむぎが救い出さなかったら里穂子はどうなってたんでしょうね。




そんな前ふりがあったから、回想の映像を一切差し挟まず、里穂子の語る姿だけで映像的には押しきったタコ焼きパーティーでの里穂子の告白がズシンと胸に響きました。




人一倍頑張り屋の里穂子が、仕事に恋に頑張ってやってきたのに、そのどちらも失い、何のために頑張ってきたのかを見失ってしまう痛ましい告白。




計ってみたらおよそ3分半におよぶ里穂子の長ゼリフでした。
その佳境と言えるところに向けカメラは、ゆっくり有村架純の顔にズームしていき、絶妙のタイミングで目から涙がポロリ。




極力感情の起伏を見せず、抑えた口調で語るからこそ、里穂子の受けた心の傷の深さが伝わるようでした。
有村架純、渾身の演技でしたね。




私が頑張るのがダメなのか、頑張り方がダメなのか、分からなくなってしまった里穂子は、頑張ることが怖くなってしまったんですね。




頑張り屋さんにとって、それはとてもツラいことです。




一方、春斗の兄が引きこもるに至ったプロセスもありそうなことであり、痛ましいことでしたね。



すべて順調だった兄が変化していくさまを毎熊克哉が巧みに演じてましたね。
このドラマはキャスティングに抜かりがありません。




里穂子ら姉妹に背中を押されるかのように、兄に連絡を取る春斗。




兄の電話の向こうで街のノイズが聞こえて、外に出たことを知り、春斗が喜ぶシーンが良かったです。




このドラマは実力派ぞろいなので、顔の表情だけで豊かに表現できていたりして、人の心の機微を繊細に描いていますね。





今回の評価は…