しかし、この第2話を見てこれは令和版ではなく、むしろ日曜劇場版「ドラゴン桜」と呼んだ方が良い全く別物なのではないかとさえ思えてきました。
TBS 日曜21時
「ドラゴン桜2」第2話
主演…阿部寛
脚本…オークラ、小山正太、李正美
演出…福澤克雄
前作は秦建日子が全話一人で脚本を書きましたが、この続編は初回も今回も3人がかりで1話の脚本を書いています。
合作が悪いとは言いませんが(黒澤映画の名作の多くはそうですからね)、どう分担して書いているのか不思議です。
ま~それはそれとして、「半沢直樹」がメガヒットしてから、日曜劇場枠は池井戸潤原作を中心に再三再四、勧善懲悪の要素を盛り込んだ作品を作り成功してきました。
その成功経験を活かしてか、日曜劇場ファンのニーズに応えるべく、この「ドラゴン桜」でも、前回は不良学生二人が懲らしめられ、
今回はバドミントン部コーチと、楓(平手友梨奈)からスポーツ推薦を奪ったパートナーが悪事を暴かれました。
ま~でも、モヤモヤしてスッキリしなかったのは、楓が万引きしていたのは事実ですし、証拠を無くそうと放火をしたのも事実ですからね。
イマイチ同情できないというか、そこは罪に問われないんだと疑問でしたし、夢が絶たれたので東大受験してスポーツドクターになるというのも、
東大じゃなく体育大学でもスポーツ研究が盛んな筑波大学でもいいのに、とそこも何だか唐突にしか思えませんでした。
前回、あんなにワルだった二人が急に桜木(阿部寛)に協力的になっているのもナゾでしたし、楓になぜあそこまで瀬戸(高橋海人)は献身的なのかもナゾ。
元教え子の米山(佐野勇斗)がその後東大に入ったのに、しつこく桜木を恨んでいるのもナゾです。
どうも脚本がしっくり来ないというか、軸が定まらずガチャガチャしています。
今回で良かったのは楓役の平手友梨奈の目力のスゴさ。
ちょっとスゴい女優になるかもしれません。
今回の評価は…