今だから響く失政への反骨心…「小吉の女房2」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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コロナ禍で、政治家の失政ゆえに国民が何かと我慢を強いられている今だからこそ、天保の改革で不当に生活に規制をかけられ、逆らうと厳罰された江戸ッ子たちの反骨が心に響く第6話でした。




NHKBSプレミアム  金曜20時
「小吉の女房2」第6話

主演…沢口靖子
脚本…山本むつみ
演出…井上泰治




小吉(古田新太)はスリの銀次(小松利昌)と町中に出て、錺金具師の仙太(本田大輔)と出会います。



銀次がつい仙太の財布をすってしまい、その中に小判が入っていたのでわざわざ訪ねて返します。




仙太は腕の良い職人ながら贅沢禁止令で、金具の仕事はめっきり減ってしまい、庶民は苦しんでいるのに、実は幕府は金含有の少ない粗悪な小判を鋳造して裏では金儲けをしていることに怒りを感じていました。




それへの反骨もあって、腕の良い仙太は贋小判を造ってしまいます。




その小判を使った酒屋の主人が捕まってしまい、仙太は罪悪感にさいなまれます。




そんな仙太を小吉が訪ねて、「おめぇは大した腕だ、仙太。その腕で人を泣かすんじゃねぇぞ」とそれとなく諭します。




贋金作りは重罪で死罪になりますが、勇気を出して仙太は逃げずに捕まり、引き立てられて行く時に叫びます。



お上のやり方に腹を立てて、ホンモノそっくりの小判を1枚作っただけだ!
お上は何百万両も贋金を造ってるぞ。金座の造る小判には昔の半分しか金は入ってねぇ。あれは贋金じゃねぇのかい?




聞いていた小吉やお信(沢口靖子)、そして人々もその通りだ!よく言った!と喝采します。




小吉に満面の笑顔を見せ引き立てられていく仙太に「偉ぇぞ、仙太」とつぶやきます。




その夜、仙太みたいだと線香花火をする小吉とお信。ちっぽけだけど精一杯反発した姿を綺麗と讃えるのがしみじみと良いシーンでした。




コロナ禍に国民に我慢を強いながら、資金パーティーで選挙資金集めを平気でしているどこやらの政治家を思い浮かべながら、つい見てしまいました。




小吉の言うように今の日本も政治を根本から考え直さないと、ダメな国になってしまいますね。






今回の評価は…