遂に真実を明らかにさせ、その裏に潜む悪人の悪事まで露見させる痛快な回でした。
フジテレビ 月曜21時
「イチケイのカラス」第6話
主演…竹野内豊
脚本…浜田秀哉
演出…星野和成
竹野内豊とバカリズムと言えば、バカリズムが脚本を書き共演もした「素敵な選TAXI」。
今回の演出はその「素敵な選TAXI」も演出した星野和成で、そう言えばこちらで城島検事役の升毅も出てましたね。
ま～それは余談ですが…
今回の事件は入間が弁護士をやめ裁判官になるきっかけになった事件ともつながっているので、入間の力の入れようはまた格別だったわけです。
入間が弁護した仁科(窪塚俊介)は無実だったのに、入間が怪しんだ志摩(羽場裕一)を裁判に呼ぶことを担当判事だった日高(草刈民代)は許可してくれず、無期懲役にされた青年は自殺してしまったのです。
そして、今回、バカリズム演じる岸田が窃盗に入ったのが志摩の家だったのです。
裁判で煙に巻くような弁舌をする岸田。バカリズムが心憎いばかりのしたたかぶりを演じます。
ややこしいのは、志摩をかばったかつての担当検事で今は次長検事の中森(矢島健一)が城島や井出(山崎育三郎)に圧力をかけてきて…。
イチケイの事務官たちがハッパをかけて、彼らが正義感から、蕎麦屋で調べた結果をそれとなく教えてくれるのが面白かったですね。
この 2人はいつもイチケイ寄りでいい仕事をしてくれますよね。
入間の影響を受けてるんでしょうか？
志摩の不正による蓄財2億円を盗んだ岸田は、それをバラさないよう弁護士に買収されていたんですが、
入間は情ではなく、岸田のポリシーに訴えて最終的には観念させます。
誰も傷つけず、あぶく銭をいただくというのがポリシーの岸田にとって、
自分の窃盗がらみで新聞記者が殺されたのは自分でも許せないことだったんですね。
法壇を下りて、岸田と同じ高さで話をして渡り合う入間とのシーンは見ごたえがありました。
自殺した仁科の妹(臼田あさ美)に再審請求をしてもらうよう働きかけるようで、過去の事件の冤罪を晴らせるのか、それがクライマックスになるようです。
あれ？と思って調べたら次の夏ドラマのこの枠は波瑠主演の「ナイト・ドクター」ですが、6月スタートだそうですから、こちらはもう2、3回しかないんですね。残念です。
今回の評価は…