青山にとって人生の師でもあった「たこ」…「珈琲いかがでしょう」第6回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今まで毎回、1回に2話ずつだったこのドラマですが、今回は初めて1話だけでタイトルは「たこ珈琲」。




青山(中村倫也)はコーヒーについてホームレスのたこ(光石研)に教わるんですが、コーヒーについて教わるばかりでなく、荒んだ暮らしから抜け出すために、人生についても教えてくれたんですね。




二人の関わりがじっくりと描かれ、いかに青山は導かれていったのか、その啓蒙の過程は中村・光石の好演もあり見ごたえがありました。




テレビ東京  月曜23時06分
「珈琲いかがでしょう」第6話

主演…中村倫也
脚本…荻上直子
演出…小路紘史




今回の青山とたこを見て、人と人の出会いとはいかにスゴいことなのかということを、まざまざと知る思いでした。




命じられるままに人を始末した後に泥のような味のするコーヒーを飲んでいた青山は、たこが丁寧に淹れてくれたコーヒーに衝撃を受けます。




心地よい穴にはまったようだったと話す青山は、たこから説明されコーヒーを淹れることの奥深さを知ります。
どうしたらあんな美味しいコーヒーを淹れられるのか、知りたくて弟子入りをお願いします。




たこはただコーヒーの淹れ方を指導するだけでなく、釣りに連れて行って釣れないと嘆く青山にたこは…

「釣れる釣れないじゃない。コーヒーを味わうってことはこうやってのんびりと穏やかなひとときを幸せだな~って感じることに似てるってこと」




幸せってことを考えたことがなかった青山。
たこは青山が荒んだ生活で失ったものを、改めて気づかせ、取り戻させようとしてくれたのです。




朝、何を食べたかも覚えてない青山に…


「ただ食べて空腹を満たすだけじゃなく、味を感じる。そうやって少しずつ舌を鍛えていく。それが美味しいコーヒーを淹れることにつながってくるから」

「心に余裕がないと味は感じられない。美味しいと感じられたら、そのときは1ミリでいいから幸せかどうか考えてみな」




素直な青山は、今まではガサツに味わいもせず食べていたのを、ゆっくり味わいながら食べるようになります。




荒んだ暗い眼をしていた青山の目つきが少しずつ変わっていくのを、中村倫也は実に繊細に演じてましたね。



光石研の言葉1つ1つの含蓄の深さも、心に染みるようで、お見事でした。




たこは今いる世界から抜け出したらどうかとも言ってくれます。


自分を大切にしないといけない…
俺はあんたを大切に思ってる…




そんなことを言われたことのない青山の戸惑い、怖くなってしまったと、青山は垣根(夏帆)にその時の思いを語っていました。




たこはある日、誰にも看取られずに死んでいました。
青山は生前、たこが語っていたコーヒーの移動販売を遺志を継いでやることにします。




そして、たこが大切に思っていた家族にたこの遺骨を届けるべく、その家族の居場所を探すことにするのです。




ぺい(磯村勇斗)がくれたメモはその住所でした。
しかし、そこへようやく訪ねると、三代目組長(宮世琉弥)が待ち構えてました。





どうなってしまうのか?次回が気になります。
今回の評価は…